スマートクリニックの最前線:S DENTAL OFFICE南円山 患者と向き合うためのスマート医院設計

スマートクリニックの最前線:S DENTAL OFFICE南円山 患者と向き合うためのスマート医院設計

2026年03月26日

2025年6月に北海道札幌市で開業したS DENTAL OFFICE南円山は、すべては「笑顔と満足のために」という理念を掲げ、徹底したデジタル化による「無駄の削減」と、それによって生み出された「患者様と向き合う豊かな時間」を両立させています。Mac製品を駆使し、紙のカルテ棚や物販棚すら持たない潔い設計。効率化の先にある「人間味のある接遇」とは何か、佐々木院長にお話を伺いました。


「すべては笑顔と満足のために」をデジタルの力で実現する

開業にあたり、どのような医院を目指されましたか?

当院は「すべては笑顔と満足のために」を理念に掲げています。患者様はもちろん、スタッフを含めここで働く人すべてが笑顔になれる医院を目指しています。 そのために、開業当初から「デジタル」をメインに据えた設計にこだわりました。「笑顔になるためにデジタル?」と思われるかもしれませんが理由があります。

アナログな作業には、常に「時間」と「ミス」がつきまといます。勤務医時代、カルテを準備し、探し、運び、また片付ける……。その一連の動作に多くの時間が奪われていました。デジタルなら、カルテの準備から片付けまでの作業は省略でき、同姓同名の方の取り間違いといったリスクも起きづらいと考えています。また、口腔内スキャナーを活用し、従来の型取りをなくす。そして、徹底したペーパーレス化です。「効率化できるものは効率化して力を入れない。一方で患者様一人ひとりと向き合うためには十分に時間を充てる」。これが私の考えたスマートクリニックの形です。

「コスト」と「機能のワンパッケージ」が、理想の機材投資を支えた

数あるシステムの中で、DENTISを選ばれた理由を教えてください。

一番のこだわりは、院内をMac製品で統一し、シームレスに連携させることでした。多くのシステムがWindows中心である中、DENTISはMac環境でスムーズに動作し、iPadでどこでも利用できます

また、コストパフォーマンスも大きな決め手です。開業時は、口腔内スキャナーなど「治療の質に直結する機材」にしっかり予算を割きたいと考えていました。他社のシステムでは、機能をフル活用しようとするとオプション課金が必要になるケースもありましたが、DENTISはアポイント管理、問診、電子カルテ・レセコン、会計が一つのパッケージとしてまとまっていて、納得感のあるコストで導入できました。このバランスの良さが、経営の立ち上げ期には非常に助かりました。

最初からカルテ棚を作らない選択。管理に力を使わない

デジタル化を前提としたことで、医院の環境面にはどのようなこだわりを込めましたか?

院内設計の段階から、最初からカルテ棚を作らないと決めていました。その分、収納やスペースを他の用途に有効活用しています。また、受付や診察室から徹底的に紙をなくし、物販も実物は置かずにモニター表示にしています。

これは単なる見た目の美しさだけでなく、管理工数を削減したいという意図が大きいです。紙のポップは時間が経てば劣化しますし、貼り替えや掃除にも手間がかかります。システムで事務作業や雑務に手間をかけないからこそ、常に静かで清潔な待合環境を保てており、それが患者様の安心感にも繋がっていると感じています。

最初からカルテ棚を作らない、という前提だったからこそ電子カルテであることは必要です。DENTISはその要件も満たしていました。

スマートな診療フローが支える「患者様と向き合う時間」

現在の診療フローを教えてください。

当院ではアプリ(melmo)やiPadを活用し、以下のような流れでスムーズな診療を実現しています。

  • 予約: 基本はアプリ経由。患者様が自身のスマホでいつでも予約・変更可能。
  • 受付: マイナンバーカードで受付を行い、あえて紙の診察券も発行。紙の診察券は医院との繋がりを示す「会員証」のように位置づけ、日々の予約や受付などの操作はすべてアプリで完結。
  • 診察: レントゲン撮影後や診察前の待ち時間にアプリ登録をご案内。治療の患者説明は資料をモニターで表示し、必要に応じてアプリへ共有。
  • 会計: 診察室でカルテを確定すれば、即座に受付で会計が可能に。自動精算機は使わず、あえて対面でのコミュニケーションを大切にしている。

アプリ活用で「当たり前」の利便性を診療フローに組み込む

アプリの活用について、具体的にどのようなメリットを感じていますか?

初診の患者様には、チェアサイドで「予約管理ができて便利ですよ」とメリットを伝え、その場でアプリ登録まで完了していただいています。

今の時代、スマートフォンで予約管理ができるのは、患者様にとって「当たり前」の利便性です。当院ではアプリを単なる予約ツールとしてだけでなく、情報の共有手段としても活用しています。見積書や術後の注意事項といった資料もアプリを通じてPDFで共有することで、患者様はいつでもスマホで見返せますし、紙のように紛失したり劣化したりするリスクもありません。今後はさらに利便性を高めるために、アプリでのキャッシュレス決済なども活用していきたいと考えています。

会計のスマートさと、あえて残す「対面」の価値

DENTIS導入で一番『スムーズだな』と実感している場面はどこですか?

一番は「会計までのスピード感」です。以前の勤務先では、医師のカルテチェックや印刷待ちで15分ほどお待たせすることもありましたが、今は私が診察室でカルテを確定すればすぐに会計準備が整います

しかし、事務作業を徹底して省く一方で、あえて自動精算機を入れず「有人会計」を続けています。事務作業がシステムで完結し「作業の時間」が消えた分、スタッフは患者様との会話に集中できるからです。特に対面での会計は、納得感を持って治療費をお支払いいただくための大切な接点であり、そこで次の予約も丁寧にお取りしたいと思っています。こうした人間味のあるやり取りの積み重ねが、結果として納得感のある治療選択や結果としての自費率向上と高いリピート率を生み出しているのだと思っています。

事務作業はできる限りシステムに任せ、患者様と向き合うべき場面に時間と熱量を割くといった濃淡をつけることこそが、私たちが目指すスマートクリニックです。効率化で生まれた時間を、より質の高い自費診療の提案や口腔ケアの充実に充て、満足度の高い医院を目指していきたいですね。

最後に、開業を検討されている先生方へDENTISのおすすめポイントを教えてください。

レセコンや予約ツールがすべてまとまっていて「一貫して対応できる」のが一番のメリットだと思います。コストパフォーマンスが良いのも開業時には助かりました。 開業時にまず最初に検討するのはレセコンや電子カルテではないことがほとんどだと思います。様々な機材を検討するとコストもかかりますので、コストに納得感があり、カルテ棚を作らないなど当初の理想を叶えられるのはDENTISの魅力だと思います。操作感についても、ほとんどのスタッフが1〜2週間あれば普通に慣れて使いこなしていました。何より、事務作業を効率化することで、歯科医師もスタッフも「本来やるべき仕事」に集中できる環境がつくれます。


佐々木院長、ありがとうございました!

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