
スマートクリニックの最前線:品川矯正歯科 患者に100%向き合える医院デザイン

2025年11月、東京都品川区に開業した品川矯正歯科は、患者様のみでなく、働くスタッフも含めた「関わる人すべての喜び」を大切にしています。その実現のために、高度な治療技術だけでなく、通院や業務における「不満」を取り除く環境づくりに注力しています。デジタルによる効率的な運用を基盤とした、開業前からの緻密な構想によって、患者様が治療に専念でき、スタッフもゆとりを持って働ける「不満を感じさせない仕組み」を構築しています。その具体的な内容について、山口院長にお話を伺いました。
「自分のため」の働き方を卒業し、「人に喜ばれる医院」づくりへ
―開業にあたり、どのような医院を目指されましたか?
以前はフリーランスとして充実した日々を送っていましたが、ある時、自分の将来が単調な繰り返しの先に”見えてしまった”感覚がありました。「このままの未来でいいのか」という自問自答の中で芽生えたのは、それまでの「自分のため」の働き方ではなく、初めて「人に喜んでもらいたい」という純粋な想いでした。
しかし、当時の働き方の延長では、自身に裁量権がないため理想の実現は難しく、自ら環境を作るために開業を決意しました。まずは私やスタッフが心にゆとりを持ち、満足して働くこと。それができて初めて、患者様へ最高のサービスを還元できると考えました。
また、「患者様に喜ばれる医院」を具体化するために、数多くの歯科医院の口コミを見ました。悪い口コミを分析することで見えてきた不満の多くが、技術面よりも「待ち時間の長さ」や「予約プロセスの煩雑さ」など、治療以外のプロセスにありました。そのため当院では、システムによってこうした不満をあらかじめ解消し、誰もが心地よく通える「当たり前の質」が高い医院の運営を目指しました。
アプリ(melmo)を中心とした導線設計。受付は最小限に設計。
―医院の導線設計と、DENTISの選定理由について教えてください。
当院の大きな特徴は、アプリ(melmo)による一元管理を前提とし、「受付専任のスタッフを雇用していない」ことにあります。「受付、会計、予約」といった業務はすべてシステムに置き換えられると考えており、そのための導線を設計しました。物理的な受付窓口を最小限にし、来院後はそのまま診察室へ移動する流れになっています。

これは単なる人件費の削減が目的ではなく、「スタッフが作業に追われず、患者様との対話に集中できる」環境を作るためです。受付という「壁」をなくし、歯科衛生士などの専門スタッフが最初から最後まで患者様に寄り添うことで、より深いコミュニケーションが可能になります。事務的な手続きにリソースを割かないからこそ実現できる、密度の高い接客と診療。これこそが私の目指した医院の姿です。
この構想を実現するためには、診察券アプリに予約、決済、メッセージ送受信といった受付業務のすべてが集約されていることが不可欠でした。事務的なプロセスを極力システムに委ね、人為的なミスをなくして安定した運営を行いたかったからです。数多くの製品を検討しましたが、これらすべての機能を一括管理でき、かつ納得感のあるコストパフォーマンスを両立していたことが、DENTISを導入した決め手となりました。当院の理想とする「不満のない通院体験」というインフラを形にするために、最適だと判断し選択しました。
通院の不満をなくし、当たり前の利便性を高める工夫
―web予約率が8割と非常に高い割合を実現されています。現在の診療フローと合わせて、高いweb予約率を実現している理由を教えてください。
現在のフローは以下の通りです。
- 予約: 約8割の患者様がweb予約を利用。web予約枠の最適化を行い、電話対応の負担を軽減。
- 受付: 患者様が重複しないよう余裕を持って予約時間を確保。来院後はそのまま診察室へご案内。
- 診察:サブカルテや矯正専用ツールを利用し、画像等を用いて視覚的に治療内容を説明。


- 会計: トータルフィー制*とアプリ(melmo)決済機能を組み合わせ、診察後の待ち時間を最小限に。
*トータルフィー制:治療完了までの費用総額を最初に提示・支払いを行う「総額制」のこと。
高いweb予約率を実現できているのは、単にシステムを入れるだけでなく、「予約枠をすべて45分に統一する」という運用の標準化を行っているからだと思います 。
通常、歯科医院は処置内容ごとに予約時間を変えますが、当院ではあえて一律に固定しました 。これにより、webからでも患者様が迷わず直感的に予約できる環境を提供しています 。
さらに、診察券アプリ(melmo)で予約・会計・メッセージ通知が一元管理されていることが、長期にわたる矯正治療において大きなメリットになっていると思います 。自身のスマホでいつでも予約状況を確認でき、支払いの手間も省ける。この「当たり前の利便性」がアプリを通じて提供されることで、患者様は数年単位の通院期間中もストレスを感じることなく、前向きに通い続けることができると考えています。
スムーズな通院体験を土台に、患者様と「向き合う時間」を創出する
―システムを導入して、医院運営にどのような効果がありましたか?
最大のメリットは、スタッフが作業に追われず、患者様に100%向き合える環境を最初からつくれたことです。 当院は、待ち時間や会計の煩わしさといった「通院におけるベースラインの不満」をなくすことに注力しています。今の時代、美容室の予約のようにスマホ一つで完結できるのは、患者様にとって「当然の便利さ」です。こうした他業界では当たり前の利便性を医療の場でもインフラとして提供することが、信頼のベースラインになると考えています。
そして、この設計によって、院内には大きな「心のゆとり」が生まれています。受付で電話が鳴り響くことも、煩雑な会計にスタッフの手を止めることもありません。システムが事務を完結させることで生まれた時間を、患者様との対話や、長期にわたる矯正治療のサポートという「プロフェッショナルな役割」に充てています。不満のないスムーズな体験を土台に、一人ひとりと丁寧に向き合う。それこそが、当院の目指すスマートクリニックの在り方です。

―最後に、これから開業する先生方へ、DENTISのおすすめポイントを教えてください。
DENTISの最大の魅力は、予約やアプリ、カルテ・レセコンなどを一元管理でき、圧倒的なコストパフォーマンスで提供されている点です。通常、個別にシステムを導入すると毎月大きな固定費がかかりますが、それらを一つのパッケージで完結させることで、管理工数と費用の両面を大幅に抑えることができます。
事務作業をシステムに委ねることで、スタッフの配置も最適化され、歯科衛生士などの専門職が本来の診療業務や患者様との対話に集中できる環境が整います。自分たちが大切にしたい「診療の質」を維持しながら、スマートな医院運営を目指す先生にとって、納得感のある選択肢になるのではないでしょうか。
山口院長、ありがとうございました。
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