知ってるようで知らない 集患強化の方法と患者エンゲージメント【セミナーレポート】
2022年10月24日
Dentisコンテンツディレクターの緒方です。10月18日 (火) に、歯科医院向けのブランディング・マーケティング支援をしている株式会社シンフォニカルと、クラウド型歯科業務支援システム・Dentisを提供している株式会社メドレーが「知っているようで知らない 集患方法と患者エンゲージメント」と題して、セミナーを開催いたしました。
その様子をダイジェストでご紹介します。当日の様子は録画配信もしております。記事末尾のフォームよりお申し込みいただきますと、弊社より無料で送付いたします。
セミナー概要
昨今、歯科医院経営において、売上を向上するうえで「患者数」は重要な指標です。同時に「集患強化」や「患者エンゲージメント」といった言葉はさまざまなところで聞くようになりました。しかし集患のアドバイスとして「HPを作成する」「予約システムを導入する」といった表面的なものが紹介されるケースが多いのが現状です。
そこで今回は、歯科医院向けのブランディングに取り組んでいる株式会社シンフォニカルと、Dentisを通して患者エンゲージメントの促進を考えている株式会社メドレーが、集客強化・患者エンゲージメントの重要性と背景について、手法だけにとどまらず本質的な内容を解説しました。
登壇者紹介
澤田 祐介 (株式会社シンフォニカル 代表取締役)
ブランディングテクノロジー株式会社に入社後、16年間にわたって歯科医院向けのブランディング・デジタルマーケティング支援に従事。小〜大規模までさまざまな医院の集患に携わる。株式会社シンフォニカル・代表として、医院のブランディング・PRなどを推進。
上島 大季 (株式会社メドレー Dentis事業部)
株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア)、株式会社カカクコム、株式会社ラクスで、営業企画、商品規格、新規事業管理者などを経験し、2022年10月に株式会社メドレーに入社。現在は主に営業企画を担当。
株式会社シンフォニカル・澤田さんのセッション「歯科医院のブランディングについて」
まずは澤田さんより、これまでの経験を踏まえたうえでの歯科ブランディングの手法について説明がありました。
歯科経営者の主な課題として「集患」と「人財」の2つを切り出したうえで、今回は「集患面」にフォーカスして課題解決の手法を解説することを説明しました。
その後「かかりつけ医に関する意識調査」などのデータを紹介し、「以前よりも定期的に歯科に通う患者さんが増えていること」を明示しました。
澤田さんはこの状況をもとに「ブランディングをすることで医院のファンが増えてくれる」という仮説を立て、「技術に自信がある」「患者さんのご要望通りに診療している」「定期的に来院していただけるように予防型歯科体制を確立している」という歯科医院は多いが、それでも「患者さんを獲得できない」という悩みがよくあることを紹介しました。また仮に情報開示をしていたとしても、HPなどでブランデイングをしていないと効果が薄れてしまうことを紹介しました。
ブランディングとは
続いてブランディングについてのセクションです。競合歯科との差別化をするうえで株式会社シンフォニカルでは「らしさ」を重視していることを紹介しました。
ここからは具体的なブランディング構築の手法についての話です。「患者(Customer)」「自院(Company)」「競合(Competitor)」の「3C」と、競合とのセグメンテーション・ポジショニングで経営方針の土台を固めていくことの重要性について触れました。
ブランディングバンクを用いたブランディングの流れ
続いて、株式会社シンフォニカルが提供する「ブランディングバンク」というツールを用いたブランディング・クリエイティブ構築の流れについて説明しました。
「歯科医師へのヒアリング」と3C分析によって「らしさ(差別化ポイント)」を確定し、SWOT分析によって「強み・弱み」と「ピンチ・チャンス」を分析していきます。
そのうえで「理想の患者さん像」を具体的にし、カスタマージャーニーマップ、STP分析といったフレームワークを使って根底を固めたうえで、クリエイティブを作っていくのだそうです。
最後に株式会社シンフォニカルの業務領域の説明とともに、過去の成功事例をご紹介していただきました。
「保険診療だけでなく自由診療でも活用してほしい」「Webサイトを改善して集患効果を高めたい」といったニーズを満たすためには、オンライン・オフラインをかけあわせたブランディングが大切であることを、改めて説明していただき、まとめとなりました。
株式会社メドレー・上島のセッション「患者エンゲージメントについて」
まず「Dentisは患者エンゲージメントに取り組んでいる旨」を紹介しました。
その後「患者エンゲージメント」、もとは「Patient Engagement」という言葉の認知度についてGoogle検索でヒットするWebページ数をもとに紹介しました。
「Patient Engagement」というキーワードは約2億8,000万ページがヒットするキーワードであり、相当な知名度のある言葉だということがわかります。
また直近の10年間で右肩あがりで検索数が伸びており、注目度が高まっていることも紹介しました。
その後WHOによる定義をもとに「Patient Engagement」という言葉について紹介しました。
まず患者エンゲージメントを達成するうえで、前提として「予防が大事」であり、そのために患者の身体情報を開示することが必要であることを示しました。
そのうえで「歯科」として「患者エンゲージメント」をどのように実現すべきかを解説しました。まず治療だけではなく予防を意識することを「CUREからCAREへ」という言葉で紹介しました。また同時に患者のCAREのために、医院やデジタルツールなどのプロバイダーがストレスなく受診できる環境を構築することを解説しました。
患者のマクロ環境の変化
ここからは「治療から予防へ」という患者の意識の変化についてのセクションです。
まずは口腔の健康状態が身体全体に影響することが、論文だけでなく一般図書でも発刊されるなど、「口腔トラブルの予防意識」が高まっていることを紹介しました。
患者がストレスなく予防できる環境づくりが大切
ここからは患者がストレスなくスムーズに予防できるよう、プロバイダーや歯科医院が取り組むべき環境構築についての解説に移ります。
まず「ここ20年でのインターネットの利用ユーザーが増えている店」について触れました。またショッピング、交通運賃などのデジタル化に触れ、世間的にはフィジカルからデジタルにシフトしてきていることを紹介しました。
この状況を踏まえて、歯科のデジタル活用について、株式会社メドレーのアンケート結果をもとに解説しました。
歯科では「紙台帳での予約情報管理」「ハガキ・電話でのリコール」が主流となっており、まだデジタル活用は導入途上となっている状況である、というデータが出ています。
つまり「患者としては『デジタル活用』で楽に診療してほしいと考えているものの、医院側ではまだアナログな手法を使っており、ギャップが生じている」ということになります。
歯科がデジタル活用をすることで患者がストレスなく、アクセスできるようになる。だからこそ「患者エンゲージメントのためにはデジタル化が必要だ」ということを紹介しました。
Dentisを使った患者エンゲージメントについて
最後に「予約手段のオンライン化」「診療のオンライン化」「台帳のオンライン化」「決済のオンライン化」という点で「歯科の課題の解決としてDentisが役に立てる」ということを、導入歯科医院の事例と一緒に紹介しました。
最後に
イベントの様子をダイジェストでご紹介しました。本セミナーの全ての様子は録画配信をしております。
興味のある方は以下のフォームから無料でお申し込みいただけますと、動画を送付いたします。
問い合わせフォーム
https://dentis-cloud.com/news/event_20221018
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