【歯科医院向け】おすすめのレセコン8選|メリットや選ぶポイントも紹介!

【歯科医院向け】おすすめのレセコン8選|メリットや選ぶポイントも紹介!

2025年06月02日

歯科用レセコンは種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、歯科医院におすすめのレセコンを8種ご紹介します。クラウド型・オンプレ型の違いや選び方のポイント、導入メリットも解説しますので、レセコンの導入や入替を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

Dentis編集部

記事監修

株式会社メドレー Dentis編集部

歯科や医療に関する情報をわかりやすく発信しています。システムに関する情報だけでなく、医院経営や最新のトピックについても幅広くお届けしています。

そもそもレセコンとは?


レセプト(診療報酬明細書)とは、医療機関が患者の診療内容に基づいて、保険組合や市町村などの支払い機関に請求するための書類です。レセコンとは、レセプトを自動的に作成するコンピュータシステムのことで、医療事務の業務を効率化するために使われます。

日本では、医療費の大部分は公的保険制度によって支払われますが、その際に必要な証拠となるのがレセプトです。レセプトには患者の氏名や年齢、性別、住所、保険者番号、診療日、傷病名、診療内容、薬品名、数量、単価、点数などが記載されます。

レセコンはこのレセプトを自動的に作成するだけでなく、受付や会計などの業務も効率化するシステムです。

国内のレセコン普及率

国内のレセコン普及状況は、非常に高いと言えます。厚生労働省の「医療施設動態調査」(令和4年2月末概数現在)によると、医科用レセコンは97.9%、歯科用レセコンは97.0%、調剤用レセコンは98.9%の普及率です。

また、「電子請求システム利用状況」(令和3年8月診療分)によると、電子レセプト(紙ではなく電子データで提出するレセプト)の利用率は98.8%となっており、ほとんどの医療機関が電子化されていることがわかります。

参考元:医療施設動態調査(令和4年2月末概数)

レセコンの基本機能

レセコンには、以下のような基本機能があります。

  • 【受付管理】患者の予約や来院状況を管理し、受付票や領収書を発行する機能
  • 【会計管理】患者の自己負担金額や支払い方法を計算し、会計票や領収書を発行する機能
  • 【診療録作成】患者の診療内容や処方箋を入力し、保険点数を自動的に計算する機能
  • 【レセプト作成】患者の診療内容や保険点数をもとに、レセプトを作成し、審査支払機関に提出する機能


レセコンは、医科用、歯科用、調剤用、介護用などに分類されており、それぞれの分野や施設の規模に特化した機能が備わっています。電子カルテと連携することで、診療情報の共有や入力の省力化ができるものから、経営分析やマーケティングなどの高度な機能を持つものもあります。

レセコンのタイプ


歯科用レセコンは、大きく「オンプレミス型(オンプレ型)」「クラウド型」の2つのタイプに分けられます。近年では、導入・運用コストを抑えられるクラウド型の導入数が増えています。ここからは、オンプレミス型とクラウド型の特徴と、メリット・デメリットを確認しましょう。

オンプレミス型

オンプレミス型(オンプレ型)のレセコンは、自院にサーバーを設置し、データの保存・管理を自院内で行うタイプのレセコンです。

専門性の高い機能や医療機器との連携などさまざまな機能を搭載しているのが特徴です。歯科医院にかかわらず、多くの医療機関で導入されており利用実績が多く、システム提供事業者によるサポート体制が充実しています。また、インターネット接続に依存せず、セキュリティも管理しやすいのもメリットです。

一方、自院内のサーバーに電子カルテのデータが保存されるため、定期的にデータのバックアップを行わなければなりません。システムアップデートやメンテナンスも自院で対応するか、システム提供事業者に訪問での対応を依頼しなければならない点もデメリットといえるでしょう。

なお、オンプレミス型レセコンの運用に必要なシステムや機材は、多くの場合、5年程度のリース契約になります。既存のシステムから別のシステムへの乗り換えには解約料や乗り換え費用が発生したり、データを移行するための手間や時間がかかることにも注意が必要です。

クラウド型

クラウド型のレセコンは、システム提供事業者がクラウドサーバー上でシステムを提供し、利用者はインターネットを通じてクラウド上にデータを保存するタイプのレセコンです。

オンプレミス型とは異なり、自院内にサーバーを設置したり、専用の機材やシステムを導入したりする必要がない点が特徴です。導入費用も安価で容易に導入できる点、自院でのデータのバックアップが不要で、メンテナンスやシステムアップデートはシステム提供事業者側で行ってくれる点がメリットに挙げられます。インターネットを利用できる環境下であれば院内外を問わず利用できるため、訪問診療にも適しています。

クラウド型レセコンは、基本的な設定変更には対応しています。ただし、汎用性を重視した設計の製品が多く、施設ごとの業務フローに合わせた機能カスタマイズは難しい場合があります。また、利用にはインターネット環境が不可欠であるため、インターネットに接続できない場合に備えて対策を立てておく必要があります。

レセコンを導入するメリット


オンライン請求が義務化された今、歯科医院にとってレセコン導入は必須です。

そのうえで、自院に適切なレセコンを選べば、以下のようなメリットが得られ、業務負担をさらに軽減できます。

  • レセプト作成業務の負担軽減
  • 患者満足度の向上
  • 医院運営のトータルサポート


順に解説します。

レセプト作成業務の負担軽減

レセコンを導入すると、レセプト作成業務を効率化して負担を軽減できます。歯科医院に来院した患者の来院状況や診療情報、治療内容などを即座に記録でき、受付や診療に伴う事務などの作業量が軽減するためです。手作業でのレセプト作成に起こりがちな入力ミスやチェックの手間も減らせます。

保険証確認や精算などの窓口対応にかかる時間も短縮でき、会計業務の迅速化が期待できます。

患者満足度の向上

レセコンの導入は、患者満足度の向上にも大きく貢献します。診療内容を迅速に処理できるため、会計の待ち時間を大幅に短縮でき、患者の負担を軽減できるためです。また、診療履歴、請求情報などの管理も素早く行え、正確な会計処理が実現します。

さらに、一般的なレセコンには診療報酬の算定ミスを防ぐチェック機能が備わっています。不必要な返戻請求を減らせるため、患者に余分な手間をかけることもありません。このように、窓口対応が向上すれば、患者の自院への信頼感も高まるでしょう。

医院運営のトータルサポート

レセコンの種類によっては、予約業務やカルテ記載、会計など医院運営をサポートできる機能を搭載しています。これらの情報を一元管理できれば、業務の効率化や精度の向上につなげられます。

例えば、予約システムと連携させれば、患者の来院情報を即座に把握でき、スムーズな診察体制を提供可能です。また、電子カルテや会計機能が統合したシステムでは、診療内容を瞬時に会計データに反映することで、会計業務のミスや手間を減らして迅速に対応できるでしょう。

さらに、レセプト請求を自動化させることができれば、請求業務の負担を減らして作業時間を短縮できます。医院運営のトータルサポートにより、業務効率化に加えてスムーズな診療環境を患者に提供できるのもメリットです。

レセコンのメーカーを選ぶ際の5つのポイント

ここからは、レセコンのメーカーを選ぶ際のポイントを解説します。

1. オンプレミス型かクラウド型か

レセコンのメーカーを選ぶ際に重要なのが、提供方式です。前述のとおり、オンプレミス型のレセコンは、自院内にサーバーを設置して自院で運用します。インターネット環境に依存せず運用でき、セキュリティ面でも管理しやすいのが特徴です。

一方、クラウド型はインターネット環境さえあれば利用でき、導入コストを抑えられるメリットがあります。また、メーカーがシステムのアップデートやメンテナンスを行ってくれます。

自院でのデータバックアップの必要性や、インターネットが不通の場合の対応策、予算なども検討して、自院の運用方針にあった方式のレセコンを選択しましょう。

2. サポート体制

レセコンは、歯科医院の業務に欠かせないシステムですが、トラブルや不具合が発生する可能性もあります。そのため、メーカーのサポート体制は重要なポイントです。

メーカーによってサポート体制は異なるため、以下のポイントをチェックしましょう。

  • サポートの種類(電話、メール、オンライン、訪問など)
  • サポートの時間(平日、土日祝日、24時間など)
  • サポートの料金(無料、有料、契約内容によるなど)
  • サポートのスピード(即時対応、翌営業日対応など)
  • サポートの質(専門知識、対応力、役務範囲など)


レセコンを選ぶ際には、自分の歯科医院の業務時間やニーズに合ったサポート体制を提供しているメーカーを検討します。

3. 導入コスト

レセコンの導入コストは、メーカーやシステムの種類によって異なります。導入コストには、以下のような費用が含まれます。

  • 初期費用(システム導入費用、設置費用、操作トレーニング費用など)
  • ランニングコスト(月額利用料金、メンテナンス費用、更新費用など)
  • その他費用(オプション機能や追加機器の費用など)


レセコンを選ぶ際には、自分の歯科医院の予算や経営状況に合った導入コストを提供しているメーカーを検討しましょう。

4. 自院に必要な機能の有無

レセコンのメーカーを選ぶ際は、自院の運営方針や診療内容に応じた機能を搭載しているかも判断基準になります。代表的な機能は、以下のとおりです。

  • 予約管理
  • 訪問診療対応
  • 患者CRM対応


予約管理機能が充実していれば、診療スケジュールを効率的に管理でき、患者の待ち時間を短縮できます。また、訪問診療対応機能が備わっていると、在宅医療をスムーズに提供できるでしょう。さらに、患者対応機能が充実していると、患者への問診や治療計画の記録、予約のリマインド送信も行えるため、満足度の向上につなげられます。

レセコンは、医院の運営をトータルサポートするシステムであるため、自院に必須の機能を備えたメーカーを検討することが、良質な診療環境の構築には欠かせないでしょう。

5. 操作性

レセコンの操作性は、歯科医院のスタッフが快適に業務ができるかどうかに関わります。操作性には、以下のような点が含まれます。

  • 操作画面のデザインやレイアウト
  • 入力方法や操作手順
  • 機能やメニューの分かりやすさ
  • エラー発生時や不明点時のヘルプ機能


レセコンを選ぶ際には、自分の歯科医院のスタッフが使いやすいと感じる操作性を提供しているメーカーを検討します。

歯科医院向けクラウド型レセコンのおすすめ4選

クラウド型のメリットは、初期費用や保守費用が安いことや、インターネットが使える環境ならどこでも電子カルテにアクセスできることです。ここでは、歯科医院におすすめのクラウド型レセコンを4つご紹介します。

1.Dentis(株式会社メドレー)


引用:Dentis(デンティス)|株式会社メドレー

株式会社メドレーが提供している「Dentis」は、Web予約から電子カルテまで歯科医院を運用するうえで欠かせない機能を備えたクラウド型のレセコンシステムです。

あらゆる業務をひとつのシステムでトータルサポートしてくれるため、医院運用全体を効率化できます。

さらに、業務の効率化が進めば、患者とコミュニケーションを取る時間を確保できるようになり、満足度を高めることにもつながります。

電子カルテ機能では、タブレット端末でも確認しやすい画面構成が採用されており、俯瞰しながら操作することが可能です。
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2. Power5G(デンタルシステムズ株式会社)


引用元:デンタルシステムズ

「Power5G」は、デンタルシステムズ社が提供するクラウド型の歯科用レセコンです。インターネット環境さえあれば、時間や場所に関係なくレセプトを作成できます。

初期費用や維持コストが低く、Microsoft Azureのセキュリティでデータを保護できるのがメリットです。他社システムとの連携も可能で、使いやすいUIと充実したサポートが提供されています。Power5Gは、歯科医院の業務効率化と利益向上に貢献する最新のレセコンです。

3. ジュレア(ピクオス株式会社)

引用元:ピクオス

「ジュレア」は、ピクオス株式会社が提供するクラウド型の歯科用レセコン&予約管理システムです。自宅や訪問先など、場所を問わずレセプトの作成が可能です。

メーカー側でシステムをアップデートしてくれるため、定期的な買い換えやバージョンアップの必要がありません。また、月額料金制で、契約期間に縛られることなく利用できます。豊富な情報提供文書や集計機能により事務作業を軽減します。

ジュレアは、歯科医院の業務効率化とコスト削減に貢献するクラウド型レセコン&予約管理システムです。

4.iQalte(プラネット株式会社)


引用元:株式会社プラネット

「iQalte」は、プラネット株式会社が提供するクラウド型の歯科用レセコンです。
レセプトや予約管理などの基本機能から、訪問診療や保険矯正などの高度な機能まで、多彩なサービスが提供されています。

カルテの作成画面では、手書きのカルテのように自由に図や文字を表現でき、直感的で紙に描いているかのような書き心地を実現しています。
iQalteは、歯科医院の業務効率化とコスト削減に貢献するクラウド型レセコンです。

歯科医院向けオンプレ型レセコンのおすすめ4選

オンプレ型のメリットは、インターネットに依存しないで操作できることや、データの管理が自分でできることです。ここでは、歯科医院におすすめのオンプレ型レセコンを4つご紹介します。

1. clevia(株式会社ノーザ)


引用元:株式会社ノーザ

「clevia」は、歯科用レセプトコンピュータや透析業務支援システムの開発・販売を行う株式会社ノーザが提供するオンプレ型のレセコンです。高速で正確なレセプト作成や検索機能、豊富な統計データや分析機能、多彩な連携機能など、歯科医院の業務効率化や経営管理に役立つ機能が満載です。

また、ノーザ社は全国に支店や販売代理店を展開しており、導入からアフターサービスまで充実したサポート体制を提供しています。レセコンの導入・運用に不安がある方も安心して利用できるでしょう。

2. palette(株式会社ミック)


引用元:MIC(ミック)

「palette」は、1976年の設立以降、歯科向けトータル支援システムの開発・販売・サポートを行う株式会社ミックによって提供されているオンプレ型のレセコンです。

歯科用電子カルテとレセプトが統合されたシステムで、患者管理や診療記録、レセプト作成や点検など、歯科医院の業務を効率的に行えます。
ミック社は全国に拠点を持ち、導入からアフターサービスまで迅速かつ丁寧なサポートを提供しているため、トラブル時に早急に対応してほしい医院に向いています。

3. 電子カルテシステムWith(メディア株式会社)


引用元:メディア株式会社

「電子カルテシステムWith」は、歯科医療ICT製品の開発・販売・サポートを行う株式会社メディアによって提供されている、オンプレ型レセコンです。

電子カルテとレセコンを一体化したシステムで、カルテ記載からレセプト作成まで、歯科医院の運営に必須の業務を正確かつ効率的に行えます。メディア社は、歯科医療ICT製品のリーディングカンパニーとして、高い技術力と信頼性を持っています。

4. PROCYON3(株式会社モリタ)


引用元:株式会社モリタ

「PROCYON3」は、歯科用機器や歯科ユニット、画像診断システムなどの製品やサービスを提供する株式会社モリタによって提供されているオンプレ型のレセコンです。
電子カルテ対応によってカルテ管理を容易にする他、法令で定められた「電子保存の3基準(真正性、見読性、保存性の確保)」を遵守した運用をサポートします。

また、請求業務が簡素化され、オンライン請求やレセプトチェックがスムーズに行えるのも特徴です。画像診断ワークステーション「i-Dixel」とも連携でき、多彩なレポートやテンプレートの利用が可能です。

まとめ

レセコンは、医療事務の業務を効率化するだけでなく、レセプト作成、会計管理などの機能を持つシステムです。また、特定の分野に特化した機能を持つものや、電子カルテと連携することで診療情報の共有や入力の省力化ができるものもあります。

日本では、レセコンの普及率は非常に高く、ほとんどの医療機関がレセコンを用いて医療事務をしています。その主な理由は、公的保険制度による医療費の請求に必要な証拠となるレセプトを効率的に作成できるからです。

レセコンメーカーの一覧や選択に関する質問は多種多様ですが、レセコンの基本機能を理解し、自身の医療機関のニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。

クラウド歯科業務支援システムDentisは、レセプトを含む歯科業務が1つのシステムで導入可能なため業務を効率化することが可能です。
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<参考URL>
https://www.mic.jp/column-999/

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m22/is2202.html

Dentis編集部

記事監修

株式会社メドレー Dentis編集部

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