【2023年最新版】歯科医院におすすめの会計ソフト5選|選ぶ際に確認すべきポイントも徹底解説!
2023年11月27日
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。これらを理解して、自院にあった会計ソフトを選ぶことで、会計ソフトによる経営サポートが期待できます。
本記事では、歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべきポイントや、おすすめの会計ソフトについて解説します。また、歯科医院の会計ソフトでよくある質問についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださ い。
記事監修
株式会社メドレー Dentis編集部
歯科や医療に関する情報をわかりやすく発信しています。システムに関する情報だけでなく、医院経営や最新のトピックについても幅広くお届けしています。
INDEX
- 歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべきポイントは5つ
- 1.どのような機能が必要になるか
- 2.顧問税理士はどのソフトを利用しているか
- 3.クラウド型・インストール型のどちらか
- 4.分析ツールは充実しているか
- 5.将来的に拡張できる仕様になっているか
- 歯科医院におすすめの会計ソフト5選
- 1.マネーフォワードクラウド会計(株式会社マネーフォワード)
- 2.弥生会計 オンライン(弥生株式会社)
- 3.freee(freee株式会社)
- 4.デンタルマネージャ『倭』(社団法人奈良県歯科医師会)
- 5.MX2クラウド(株式会社TKC)
- 歯科医院の会計ソフトでよくある3つの質問
- 【質問1】医事会計システムとは?
- 【質問2】会計ソフトの主な種類は?
- 【質問3】無料会計ソフトを使うメリット・デメリット?
- まとめ
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべきポイントは5つ
まずは、歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべきポイントについて解説します。主なポイントは次の5つです。
- どのような機能が必要になるか
- 顧問税理士はどのソフトを利用しているか
- クラウド型・インストール型のどちらか
- 分析ツールは充実しているか
- 将来的に拡張できる仕様になっているか
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.どのような機能が必要になるか
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべき重要なポイントの1つは、どのような機能が必要かです。歯科医院の会計業務は日々の伝票の記帳から売掛金や買掛金の管理、経費の支払いなどが含まれます。
これらの会計業務を効率化するために重要な機能としては、以下のようなものが考えられます。
- 銀行口座やクレジットカードとの連携機能
利用明細やクレジットカードの取引情報を自動的に取得できる機能は、手作業での入力作業を大幅に軽減する
- POSシステムとの連携機能
診療費の収納をPOSシステムで実施する場合、会計ソフトとの連携がスムーズかが重要
- 請求書や領収書自動読み取り機能
請求書や領収書を自動的に読み取り、データとして取り込む機能は入力の手間を省ける
- 決算チェックなどの自動化機能
決算業務におけるチェックや報告書自動生成機能は、正確性を高め、手間を軽減できる
これらの機能は、会計業務の効率化や正確性の向上に貢献し、歯科医院の経営をサポートします。
2.顧問税理士はどのソフトを利用しているか
歯科医院においても、確定申告や税務対策は重要な業務の一部です。そのため、日々の会計処理をスムーズに進めるためにも、顧問税理士との連携は欠かせません。
そこで、税理士が使用している会計ソフトを自院でも利用することで、年末の確定申告時のデータのやり取りも容易になり、予期しない税務調査の際も迅速な対応が期待できます。操作について不明点があれば、顧問税理士に質問することもできます。
このように、税理士事務所との連携を重視するなら、すでに導入しているシステムやソフトウェアを詳しく確認し、互換性のチェックが大切です。
3.クラウド型・インストール型のどちらか
会計ソフトには、クラウド型とインストール型の2つのタイプが存在します。クラウド型は、インターネットを介してデータを保存し、複数のユーザーが同時にアクセス可能です。
特に、外部に経理業務を委託している歯科医院の場合は税理士とのデータ共有が必要なため、クラウド型が望ましいといえます。
インストール型は、利用するパソコンに直接インストールされ、データはローカル環境に保存されます。オフラインでの利用が可能で、必要な費用はソフトの購入金額のみの場合が多く、月額費用の心配はありません。しかし、複数の端末での利用が難しい点や、定期的なバックアップが必要である点は、デメリットといえます。
これら2つのタイプの違いを理解し、自院の経営スタイルや業務の流れを理解したうえで、正しい会計ソフトを選ぶようにしてください。
4.分析ツールは充実しているか
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に重要なポイントの1つとして、経営分析や経営診断に役立つ分析ツールが充実しているかどうかという点があります。
多くの会計ソフトで、決算書作成までの基本機能は共通していますが、差別化のために、経営者が経営状況を把握しやすいためのツールを提供している会計ソフトが存在します。
たとえば、データをもとに収益性、生産性、成長性などをグラフやチャートで視覚的に示す機能や、現預金の増減を月ごとに示し、金融機関への融資申請などでも使える資金繰り表の出力機能などです。
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際には、経理担当者や経営者の意見を取り入れつつ、ソフトの使いやすさや担当者のスキルに合わせて、経営分析に役立つツールの充実度も検討ポイントとして考えるべきです。
5.将来的に拡張できる仕様になっているか
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際の重要なポイントの1つは、将来的な拡張性、つまり他のバックオフィス関連のツールと連携できるかどうかを確認することです。会計ソフトは基幹業務システムの中心に位置し、様々な業務のデータが最終的に会計データと紐づけされるためです。
バックオフィスには、経費精算、人事・労務、勤怠、給与計算、販売・在庫管理など多くの業務とそれに対応したツールが存在します。会計ソフトが、将来的にこれらのシステムと連携する可能性があることを踏まえて検討する必要があります。
クラウド歯科業務支援システムDentisは、レセプトを含む歯科業務が1つのシステムで導入可能であり、会計ソフトとの連携が可能です。
歯科医院におすすめの会計ソフト5選
次に歯科医院におすすめの会計ソフトを紹介します。
- マネーフォワードクラウド会計(株式会社マネーフォワード)
- 弥生会計 オンライン(弥生株式会社)
- freee(freee株式会社)
- デンタルマネージャ『倭』(社団法人奈良県歯科医師会)
- MX2クラウド(株式会社TKC)
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.マネーフォワードクラウド会計(株式会社マネーフォワード)
参考:マネーフォワードクラウド会計(株式会社マネーフォワード)
マネーフォワードクラウド会計は個人事業主から上場企業まで幅広く利用されている会計システムです。特徴としては、銀行やクレカ連携で明細を自動取得でき、手入力での作業をゼロにできます。
また、自動取得したデータは、自動仕訳機能が作業をアシストしてくれるため、会計に関する知識に自信がない人でも安心して使用可能です。
さらに、自動レポート機能でリアルタイムに経営状況を確認できたり、月推移や昨年対比も直感的に把握できたりするため、歯科医院の経営をサポートしてくれる機能が充実しています。
2.弥生会計 オンライン(弥生株式会社)
歯科医院の経営を効率的にサポートする会計ソフトとして、弥生会計シリーズは高い評価を受けており、業界シェアNO.1の実績があります。
弥生会計 オンラインの特徴としては、「かんたん取引入力」の機能により、簿記の知識がなくても、かんたんに利用でき、決算書を3ステップで作成可能です。さらに、1年間無料ですべての機能を利用できるのも嬉しいポイントです。
3.freee(freee株式会社)
freee(フリー)は、歯科医院向けのクラウド管理システム『Management Cloud』とAPI連携が可能で、レセコンデータを自動で転記できます。また、freeeはクラウド型システムのため、インターネット環境があれば、どこからでもアクセスできます。
さらに、サポート体制も充実しており、メールやチャット、電話、ヘルプページからのサポートが受けられるだけでなく、他社ソフトからの移行を検討する際の支援も受けられるのです。
4.デンタルマネージャ『倭』(社団法人奈良県歯科医師会)
歯科医院の経営をスムーズにサポートするための専用会計ソフトとして、社団法人奈良県歯科医師会が提供する「デンタルマネージャ『倭』」があります。このソフトは、日本歯科医師会が推薦するソフトとして、全国の歯科医師会員に特別に販売されています。
歯科医院業界に特化した仕様として、レセコンデータの取り込み機能を有しており、個人の歯科医院を対象とした使いやすさが追求されているのが特徴です。法人は対象外ですが、基本的にはバージョンアップが無償で提供されています。
サポートに関しても、ソフト操作の技術サポートがしっかりと完備されているため、安心して利用できます。
5.MX2クラウド(株式会社TKC)
MX2クラウドは、病医院に特化したクラウド会計システムです。特徴として、会計データとレセコンのデータを統合した医業データを医療機関の実務に即した視点で多角的に分析する機能を搭載しています。
さらに、365日変動損益計算書により、歯科医院の経営状況をリアルタイムに把握できるため、医院の強みや課題が明確になり、スピーディーな対策の検討に役立ちます。また、セキュリティー体制も万全で、24時間365日有人による常駐監視が実施されているため安心です。
歯科医院の会計ソフトでよくある3つの質問
最後に歯科医院の会計ソフトでよくある質問について紹介します。
- 【質問1】医事会計システムとは?
- 【質問2】会計ソフトの主な種類は?
- 【質問3】無料会計ソフトを使うメリット・デメリット?
それぞれについて詳しくみていきましょう。
【質問1】医事会計システムとは?
医事会計システムは、歯科医院などの医療機関で利用され、請求業務の効率化と正確性の向上に貢献するシステムであり、会計システムとは異なります。電子カルテと連携し、診療情報を直接会計システムに取り込むことで、診療報酬の請求漏れやミスを防ぐためのものです。。
歯科医院での運用を考えた場合、治療の各プロセスで発生コストや使用する材料を正確に把握し、それを基に正しい請求が可能となるため、経営面でも大きなメリットを感じられます。また、スタッフは、手動での入力や確認作業から解放されるため、ほかの業務に集中することが可能です。
【質問2】会計ソフトの主な種類は?
会計ソフトの主要な種類としては、クラウド型、パソコンインストール型、オンプレミス(サーバーインストール)型があります。
以前はパソコンやサーバーに直接インストールする形式が主流でしたが、最近では、低コストでありながら柔軟に対応できるクラウド型が人気です。
【質問3】無料会計ソフトを使うメリット・デメリット?
無料会計ソフトの利用は、初期コストを気にせずに会計のデジタル化が可能です。いくつかの有料ソフトには無料版が存在し、実際の使用感や機能を確認できます。
しかし、無料版は機能の制限があり、利用したい機能が使用できない場合が多いです。 そのため、歯科医院としての会計ニーズに対応できるか、しっかりと検証する必要があります。
また、無料トライアル期間が終了した後の料金体系や、その後のサポート体制を理解しておかなければ、予期しないトラブルやコストが発生する可能性も考えられるため、十分な事前調査が必要です。
まとめ
この記事では、歯科医院が会計ソフトを選ぶ際に事前に確認すべきポイントや、おすすめの会計ソフトについて解説しました。
歯科医院が会計ソフトを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。これらのポイントを理解し、自院にあった会計ソフトを選ぶことで、決算書の作成や損益計算書のチェック、経営状況の分析レポートなど、さまざまな経営サポートが期待できます。
クラウド歯科業務支援システムDentisは、レセプトを含む歯科業務が1つのシステムで導入可能であり、会計ソフトとの連携が可能です。
記事監修
株式会社メドレー Dentis編集部
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