歯科医院・病院におけるキャッシュレス決済の需要とは?導入のメリットとおすすめのサービス5選を紹介!
2023年09月26日
歯科医院のキャッシュレス決済導入は年々増加傾向にあります。一方で、導入に慎重な姿勢を見せている歯科医院も少なくありません。
当記事は、キャッシュレス決済の需要や導入のメリット、おすすめのキャッシュレス決済サービスについて詳しく解説します。キャッシュレス決済の普及率や導入の障壁、メリットについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
INDEX
- 歯科医院・病院におけるキャッシュレス決済の需要とは?
- キャッシュレス決済の4つの種類
- 1.クレジットカード決済
- 2.デビットカード決済
- 3.QRコード決済
- 4.電子マネー決済
- 歯科医院・病院でのキャッシュレス決済の普及率
- 歯科医院・病院でキャッシュレスが普及しない2つの原因
- 1.手数料が負担になる
- 2.入金が遅い
- 歯科医院・病院でキャッシュレス決済を導入する3つのメリット
- 1.レジ業務の負担が軽減される
- 2.他院と差別化できる
- 3.非接触で支払いが完結する
- 歯科医院・病院でおすすめのキャッシュレス決済サービス9選
- 1.STORES 決済(旧:Coiney)
- 2.Square
- 3.Airペイ
- 4.stera pack
- 5.スマレジ・PAYGATE
- 6.楽天ペイ
- 7.PayLight
- 8.Feedデンタル
- 9.チョキペイ
- 歯科医院・病院でのキャッシュレス決済でよくある質問
- 【質問】歯科医院・病院でキャッシュレス決済サービスを選ぶ際のポイントは?
- まとめ
歯科医院・病院におけるキャッシュレス決済の需要とは?
歯科医院でのキャッシュレス決済への需要は、利便性の向上と現金の受け渡しによる衛生面の観点から高まりつつあります。また、多くの人が現金以外を支払い手段として利用するため、病院やクリニック、薬局などでもキャッシュレス決済の導入が進んでいるのが現状です。
キャッシュレス決済の導入により、患者は現金の持ち運びや会計での待ち時間を短縮でき、スムーズな支払いが可能になります。また、感染症のリスク低減の一環としても、キャッシュレス決済は有効な手段とされ、歯科医院の安全性向上に貢献しています。
キャッシュレス決済の4つの種類
キャッシュレス決済について4種類に分けて解説していきます。
- クレジットカード決済
- デビットカード決済
- QRコード決済
- 電子マネー決済
1.クレジットカード決済
クレジットカード決済は、現代の主要なキャッシュレス決済手段として広く利用されています。患者は診療後、クレジットカードを提示して診療費を支払います。
クレジットカード会社が患者の診療費を一時的に立替え、一定期間の後、立替えた診療費を歯科医院に送金する仕組みです。
クレジットカード決済のメリットは、現金の持ち運びが不要であり、支払いの際の手続きが簡素化されている点です。幅広い場面で利用されるクレジットカード決済は、キャッシュレス社会の一翼を担い、便利で確実な支払い手段として重要な役割を果たしています。
2.デビットカード決済
デビットカード決済とは、カードを使用すると同時に、カードに紐付けられた銀行口座から利用額が引き落とされるサービスです。会計前に現金を引き出す手間がなく、独自のポイントプログラムや付帯サービスも提供され、現金よりも利便性が高いとされています。
クレジットカードと異なり、銀行口座の残高を超えての支払いは不可能で、過度の使用による支払いトラブルを避けられます。
日本で発行されているデビットカードは、下記の2種類です。
- J-Debit
J-Debitは、キャッシュカードをデビットカードとして使用するタイプで、J-Debitマークがある加盟店で利用可能です。 - ブランドデビット
ブランドデビットは、VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドがついたデビットカードで、クレジットカード同様に多種多様な店舗で利用可能です。デビットカード決済も、現金を持ち歩かずに済むため、利用価値が高まっています。
3.QRコード決済
QRコード決済は、キャッシュレス決済の一形態で、歯科医院と患者の支払い情報をコードによって結びつけています。日本では2016年頃から運用が開始され、2019年のキャッシュレス・ポイント還元事業の推進も影響して普及が進んだとされています。
日本で普及している主なQRコード決済は、下記の通りです。
- PayPay
- LINE Pay
- 楽天ペイ
- d払い
QRコード決済の方法には、患者が自身のスマートフォンでQRコードを読み込む「ユーザースキャン方式」と、患者がスマートフォンに表示された自身のコードを病院側が読み取る「ストアスキャン方式」の2種類があります。
どちらの方法も決済アプリを事前にダウンロードし、ユーザー登録しておく必要があります。患者にとってはスマートフォンさえあれば支払いが可能であり、病院側にとってもレジの効率化や接触を減らす安全な支払い手段として利用価値が高まっているのが現状です。
4.電子マネー決済
電子マネー決済は、情報通信技術を活用した電子決済の一形態で、プリペイドカードのように事前にチャージをして利用するサービスです。交通機関の切符代わりに使用するほか、買い物や支払いにも利用されます。
交通系や流通系に分けられており、日本で頻繁に利用されている電子マネーは、下記の通りです。
- Suica
- PASMO
- nanaco
- 楽天Edy
2002年には、ICカードによる電子マネー決済が始まりました。
電子マネーの特徴は、事前にチャージすることで利用可能なことや、スマートフォンやICカードをかざすだけで瞬時に決済が完了する点です。支払いが便利で迅速なため、小額決済や交通機関の利用時に適しています。クレジットカードやQRコード決済と同様に、現金を持ち歩かずに済むため、安全性も高まっています。
歯科医院・病院でのキャッシュレス決済の普及率
2022年の厚生労働省の調査によれば、クレジットカード決済を採用している医療機関は、全体で57.4%と半数を超えていますが、QRコード決済は 3.7%、電子マネー決済は4.7%にとどまっています。
歯科医院・病院では、クレジットカードの導入は進展しているが、電子マネーやQRコード決済の導入はまだ進行していない状況であるといえます。
参考URL:医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書 |厚生労働省(P.45)
歯科医院・病院でキャッシュレスが普及しない2つの原因
2020年の調査によれば、「今後キャッシュレス支払いが可能になることと望む場所」という質問に対して、44%の人が「病院・調剤薬局」と回答しています。
参考URL:高まる患者ニーズ、歯科医院のキャッシュレス決済導入のポイント|mic
このように、利用者からの要望が高いにもかかわらず、キャッシュレス決済の普及はまだ進んでいないのはなぜでしょうか。
歯科医院・病院でキャッシュレスが普及しない原因について、下記の2項目にわけて解説していきます。
- 手数料が負担になる
- 入金が遅い
1.手数料が負担になる
キャッシュレス決済が普及しない原因の1つは、手数料が高いためです。キャッシュレス決済の多くは、2〜3%台の手数料がかかるため、病院の収入から手数料分が差し引かれてしまいます。
小規模な病院であれば手数料が大きな負担となり、経営に圧迫を及ぼす可能性があります。このため、高額な手数料による収益減や経営の悪化を防ぐため、一部の病院はキャッシュレス決済の導入に慎重な姿勢を見せているのです。
2.入金が遅い
キャッシュレス決済の普及が進まない2つ目の原因は、入金が遅くなる点です。現金払いの場合、支払いと同時に入金が行われるため、その日の収支が大きくずれることはありません。
しかし、キャッシュレス決済の場合は、支払いが行われてから実際に入金が行われるまでタイムラグがあるため、経営の資金調整に影響を及ぼす可能性があります。
特に収益に問題を抱えている医療機関では、入金サイクルの遅さが経営を圧迫する要因となるため、一部の病院ではキャッシュレス決済の導入に慎重な姿勢を示しているようです。
歯科医院・病院でキャッシュレス決済を導入する3つのメリット
病院がキャッシュレス決済を導入するメリットは大きく分けて3つあります。
下記の順に紹介していきます。
- レジ業務の負担が軽減される
- 他院と差別化できる
- 非接触で支払いが完結する
1.レジ業務の負担が軽減される
キャッシュレス決済を導入することで、レジ業務の効率化を図れます。現金決済では、お釣りの準備や計算が必要となりますが、キャッシュレス決済ではこれらの手間が不要です。
さらに、大量の現金をレジに保管する必要もなくなるため、リスク管理にもなります。
また、会計が円滑に行われることで患者の待ち時間も減少し、満足度向上の効果も期待できます。
2.他院と差別化できる
キャッシュレス決済の導入は、他の歯科医院との差別化につながります。クレジットカードや電子マネーの利用者は増加傾向にあり、将来的に現金払いのみの歯科医院は需要を失う可能性があります。
競争力を維持し、患者の期待に応えるためにも、キャッシュレス決済の導入は不可欠です。患者にとってクレジットカードや電子マネー決済を導入しているかどうかも歯科医院の重要な選択基準の一つになってくるのではないでしょうか。
クラウド歯科業務支援システムDentisは、キャッシュレス決済機能に加え、Web予約、オンライン診療などの機能により、患者の満足度向上に貢献します。
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3.非接触で支払いが完結する
新型コロナの感染が広まって以降、患者とスタッフがお金に触れることなく支払いができるキャッシュレス決済が注目を浴びています。
キャッシュレス決済の導入により、二次感染のリスクを最小限に抑えることが可能です。歯科医院では清潔な環境が求められるため、キャッシュレス決済は衛生面での安心感につながります。
非接触決済は患者とスタッフの健康と安全を考慮した効果的な方法であり、感染症の拡大防止に一役買う重要な手段となっています。
歯科医院・病院でおすすめのキャッシュレス決済サービス9選
歯科医院・病院でおすすめのキャッシュレス決済サービスを9つピックアップして紹介していきます。
- STORES 決済(旧:Coiney)
- Square
- Airペイ
- stera pack
- スマレジ・PAYGATE
- 楽天ペイ
- PayLight
- Feedデンタル
- チョキペイ
1.STORES 決済(旧:Coiney)
STORES決済(旧:Coiney)は、多様な支払い手段に対応し、特にクレジットカードでは1回払いからリボ払いまで幅広く対応しています。初期費用や月額料金は無料で、必要なのは決済手数料のみです。また、はじめての導入でも最短3営業日から利用が可能です。
さらに、POSレジや会計ソフトとの連携が簡単で、サポート体制も充実しています。STORES決済は、新規の事業者に最適な決済システムです。
2.Square
引用:Square
Squareは、1つのアカウントで決済や業務管理、オンラインビジネスが完結できるサービスです。
高機能な決済端末でさまざまな決済手段に対応し、スムーズな会計が可能です。
Squareの導入に際して、余計な費用は一切なく、カード決済手数料のみが発生します。業界基準に準拠したセキュリティで情報を保護しており、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、タッチ決済、QRコードなど、幅広い決済手段に対応しています。
使いやすく安心のSquareを導入することで、業務の効率化とスムーズな決済が可能です。
3.Airペイ
引用:Airペイ
Airペイは小規模事業者に人気の決済サービスで、多くの特典があります。特に振込手数料が無料な点は魅力的です。
また、業界最安値の決済手数料と月額固定費の無料化があり、コストの負担を軽減できます。サポート体制も充実しており、運営会社「リクルートライフスタイル」によるサポートが9:30〜23:00の時間帯で提供されています。
さらに、人気のPOSレジアプリ「Airレジ」との組み合わせで、効率的な業務運用が可能です。
4.stera pack
引用:stera pack
Stera Packは、三井住友カードグループが提供する無料の据え置き型決済サービスです。SMBC GMO PAYMENT株式会社が運営し、端末一台で30種類以上のキャッシュレス決済に対応可能です。
カード決済手数料は初年度は3.24%、以降は業界最安値の2.70%となります。月額3,000円の費用で、決済端末やレシート紙の提供が含まれており、端末の修理や交換も無料です。
ただし、3年以内の契約の場合 は、解約金が適用されるため注意が必要です。
5.スマレジ・PAYGATE
引用:スマレジ・PAYGATE
スマレジ・PAYGATEは、決済手段が豊富な多機能端末として多くのビジネスオーナーに選ばれています。さらに、初期費用が0円というキャンペーンも嬉しい点です。
また、月額料金の¥3,300(税込)には、SIM通信費や管理画面サービス、カスタマーサポートなど、必要なサービスがすべて含まれます。スマレジ・PAYGATEは、4G回線が標準装備されており、スマホやタブレットがなくても問題なく利用できます。
このように、スマレジ・PAYGATEは、簡単に高機能な決済を実現したい事業者にとって、非常に有効なツールといえます。
6.楽天ペイ
引用:楽天ペイ
楽天ペイは楽天が提供する便利なモバイル決済サービスで、アプリ1つで支払いが可能です。楽天スーパーポイントも利用でき、多くの事業者で普及が進んでいます。
楽天ペイのメリットは、楽天銀行を利用すれば翌日に自動入 金できる点です。また、決済手段も豊富で、業界随一を誇ります。導入する際にかかる初期費用は、カードリーダーの購入代金のみとなっており、年会費や月額の利用料などは一切かかりません。
また、「キャッシュレス・消費者還元事業」に加入すれば、決済手数料率も優遇されます。キャッシュバックキャンペーンを活用することで、実質0円で導入可能です。
7.PayLight
引用:Pay Light
PayLightは、手数料1.25%で業界最安、全国10,000院以上が利用する業界シェアNo.1の決済サービスです。患者はスマホで簡単に決済可能で、カード決済やデンタルローン、PayPayも利用できます。
また、リマインド機能を搭載しており、治療申込みの後押しや迷っている患者への支援が可能です。基本料金やランニングコストはなく、クレジットカードの決済手数料のみで導入できます。
8.Feedデンタル
引用:Feedデンタル
Feedデンタルは、初期費用は発生せず、月々の使用料も0円で導入が可能です 。決済端末代金は、初年度の年間決済金額が250万円以上なら無料、それ未満でも5万円(税別)が導入一年後にかかります。
豊富な決済サービスを取り揃えており、JCBやSuica、PASMO、nanaco、楽天Edyなど16種類に対応しています。保険診療でもクレジットカード決済が利用できるため、医療機関の差別化を図る手段として活用できることが魅力です。
9.チョキペイ
引用:チョキペイ
チョキペイは、初期費用や月額費用はかかりますが、その分多様な決済サービスを取り揃えています。
対応している決済サービスは、VISA、Mastercard、JCB、American Express、など8種類のクレジットカード、Suica、PASMO、nanaco、WAONなど14種類の電子マネー、各種タッチ決済やバーコード系決済などです。
また、Android OSを採用したオールインワンデバイスで、FeliCa・NFC、プリンターやWi-Fi、SIMを搭載しています。セキュリティ面においては、暗号化技術でカード情報を保護するため安心です。
歯科医院・病院でのキャッシュレス決済でよくある質問
【質問】歯科医院・病院でキャッシュレス決済サービスを選ぶ際のポイントは?
歯科医院や病院でキャッシュレス決済サービスを選ぶ際のポイントは2つあります。
1つ目に、どの支払い方法に対応しているかを確認し、患者の要望に合った選択を行うことが重要です。クレジットカードやデビットカード、QRコード決済など、幅広い選択肢がありますので、患者にとって使いやすい支払い手段を選びましょう。
2つ目に、導入する機器のタイプも考慮すべきです。キャッシュレス決済専用の端末やPOS端末などが存在しますが、自院の運用スタイルに適したものを選ぶよう心がけましょう。
まとめ
今回は、キャッシュレス決済の需要と導入のメリットについて紹介しました。キャッシュレス決済への需要は、利便性の向上と接触頻度の軽減の要望から需要が高まっていますが、一方でクレジットカード決済を採用している医療機関はまだそれほど多くないのが現状です。
そのため、今からキャッシュレス決済を導入することで、他院との差別化を図ることが可能で、結果的に集患につながる可能性があります。
また、歯科医院の利便性をアピールするために、Web予約やオンライン診療などのサービスを提供するのもおすすめです。
クラウド歯科業務支援システムDentisは、Web予約、オンライン診療などの機能により、患者とのつながりを強化し、歯科医院の利便性向上につながります。
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