【歯科医院向け】歯科衛生士の離職率を改善する5つのコツ|離職理由や歯科衛生士が重視するポイントも解説!

【歯科医院向け】歯科衛生士の離職率を改善する5つのコツ|離職理由や歯科衛生士が重視するポイントも解説!

2023年08月24日

歯科衛生士は歯科医療の専門職として、歯科医師の補助や歯周病の治療、予防指導などを行っています。しかし、歯科衛生士の離職率は高く、慢性的な人手不足に悩まされているのが現状です。

では、歯科衛生士の離職率を改善するためにはどうすればよいでしょうか?この記事では、歯科衛生士の離職事情や離職理由、働き方について解説し、歯科衛生士の離職率を改善する5つのコツを紹介します。

歯科衛生士の離職事情

令和元年の日本歯科衛生士会会員を対象とした調査によると、76.4%の人が転職を経験し、全体の55.0%の人が複数回の転職を経験していました。また、現在の職場での勤務年数が5年未満の人は約40%です。

また、令和2年度の厚生労働省の衛生行政報告例によると、歯科衛生士の就業者数は約14万人を超えています。このうち、歯科医院で働く歯科衛生士は約13万人で、その9割以上が女性です。

【参考元】
日本歯科衛生士会 | 調査報告書 (jdha.or.jp)
令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

歯科衛生士の主な離職理由は4つ

歯科衛生士の離職理由は大きく4つに分けられ、これらが複合的に影響し離職率を高めています。

1.結婚や出産に関する理由

歯科衛生士はほとんどが女性であり、結婚や出産を機に一度離職するケースが多くみられます。育児や家庭との両立が難しい場合や、産休・育休制度が整備されていないことが原因の場合もあります。

また、復職する際にも勤務時間や条件に合う職場が見つからないこともあります。このように、ライフステージの変化に対応できる環境がないことが、歯科衛生士の離職理由の一つです。

2.給与や待遇に関する理由

歯科衛生士の給与や労働条件は場所や働くクリニックによっても異なります。また、比較的低い給与や長時間労働、不適切な休暇制度などが離職する原因のひとつです。

歯科業界は歯科衛生士が不足していることもあり、離職しても自分に合った再就職先を探しやすい傾向にあります。そのため、歯科衛生士は転職することが多く、離職率を高めています。

3.人間関係に関する理由

歯科医院は女性中心の職場であり、人間関係やコミュニケーションの問題が生じやすくなります。先輩スタッフや同僚からのいじめや嫌がらせ、院長からのパワハラやセクハラなどのトラブルが原因というケースもあります。

不適切な指導や対応をされたことが原因で、現場の雰囲気が悪化し仕事に疲れを感じている場合など、人間関係の悪化は歯科衛生士の離職理由の一つです。

4.スキルに関する理由

歯科衛生士は高度な技術や知識が求められる仕事であり、スキルアップやキャリアアップに積極的に取り組んでいます。勤めている歯科医院にてスキルアップの機会が少ない場合、そのことを原因として、歯科医院を離れることがあります。

経験の浅い歯科衛生士は、十分な教育を受けられず、技術や知識を習得できない環境に不満を覚える場合があります。

さらなるスキルアップのために、専門性の高い治療をしてたり、研修制度が充実している歯科医院に転職する人もいます。

歯科衛生士が働くうえで重視する3つのポイント

歯科衛生士は、仕事に対するやりがいや自己実現を求める一方で、働きやすさやライフスタイルの変化に配慮された環境を望んでいます。

ここからは、歯科衛生士が働くうえで重視するポイントについて紹介します。

1.勤務先の働きやすさ

給与や待遇のほか、労働環境や人間関係が大切です。残業が多かったり、シフトが固定されていると、仕事に対するモチベーションが下がります。

また、院長や先輩スタッフとの信頼関係や、同僚や患者さんとのコミュニケーションも大切です。ハラスメントやトラブルが起こらないように、互いに尊重し合える職場が理想です。そういう職場であれば、歯科衛生士として長く働くことも可能になるでしょう。

2.資格やスキルへの評価

歯科衛生士は高度な技術や知識が必要な仕事ですが、職場によってはスキルアップの機会が少なく、不満を感じることがあります。そのため、資格やスキルを評価することは大切なことです。

資格手当や研修制度があるか、専門性の高い治療や予防指導をするか、自分の意見や提案が尊重されるか、新しい技術や知識を学べるかなどがポイントです。

3.ライフスタイルの変化に対する柔軟性

育児や家庭との両立が難しい場合や、産休・育休制度がない場合があります。また、復職する際にも条件に合う職場がないこともあります。

歯科衛生士は女性が多いため、ライフスタイルの変化に対応できる環境がないと結婚や出産で離職することになります。

産休・育休制度や時短勤務制度など、ライフスタイルの変化に対する柔軟性が大切です。

歯科衛生士の離職率を改善する5つのコツ

歯科衛生士の離職率は高く、医院経営に大きな影響を及ぼします。そのため、離職率を改善をする対策を練ることは医院経営にとって重要な要素です。

ここからは、離職率を改善する5つのコツを紹介します。

1.長く働きやすい環境を整える

歯科衛生士が長く働きやすい環境を作ることは、離職率の改善対策に有効です。具体的には、労働条件や過重労働、ライフスタイルの変化などに配慮することが必要です。

勤務時間や休日などを明確にし、残業や休日出勤などを減らし、結婚や出産などのライフイベントに対応できるようにすることが求められます。

また、職場の清潔さや設備、スタッフの協力やサポートなども大切です。職場内の物理的環境や精神的環境を改善することで、歯科衛生士は安心して働らけます。

そして、患者に対してもより良いサービスやケアが提供できるようになります。

2.教育体制を整備する

歯科衛生士は新しい知識や技術を学ぶ必要がありますが、教育体制が整っていない環境の場合、不安や不満が募ります。そのため、教育体制を整備することは、離職率の改善対策として重要です。

新人歯科衛生士には丁寧な指導やフォローをし、中堅・ベテラン歯科衛生士には最新の知識や技術を学ばせることが必要です。また、目標設定や評価制度、教育費用や手当などの支援制度も大切です。

そうすると、歯科衛生士は自分のスキルに自信や誇りを持ち、成長意欲も高まります。そして、歯科医院内での役割分担や連携もスムーズになります。

3.スタッフ間のコミュニケーションの質を上げる

歯科衛生士はさまざまなスタッフと連携して働きますが、コミュニケーションの質が低いと人間関係にストレスや不満になります。そのため、コミュニケーションの質を上げることは、離職率の改善に非常に重要です。

院長や歯科医師は歯科衛生士に信頼や尊重を持ち、歯科衛生士は互いに協力やサポートします。スタッフ全員は定期的なミーティングや情報共有、業務外の交流などで意見交換や親睦を深めます。

その結果、歯科衛生士は職場に居心地の良さや帰属感を感じることが可能です。そして、患者にも一致した対応やサービスができます。

4.公平な評価制度を設ける

歯科衛生士は自分の仕事に対する評価や報酬に不満を感じると離職する可能性があります。そのため、公平な評価制度を設けることは重要です。

歯科衛生士の業務内容や責任範囲を明確にし、業績や成果を測定し、待遇を決定することが必要です。また、評価や待遇の基準やプロセスを透明化することも大切です。

歯科衛生士は公正な評価や報酬を受けて、モチベーションや満足度が高まります。そして、医院内での競争意識や不平等感も減ります。

5.院内の業務効率化を高める

歯科衛生士の離職率を改善するためには、院内の業務効率化を高めることも重要です。業務オペレーションが煩雑で属人化している環境だと、スタッフは過労やストレスに陥りやすくなります。

その結果、患者に対しても十分なサービスやケアが提供できなくなり医院経営を悪化させる要因にもなります。そこで、院内の業務効率化や患者満足度向上に役立つツールを導入することがおすすめです。

クラウド型の歯科業務支援システムであるDentisは、予約受付管理からカルテ作成、レセプト出力までの一貫した機能などをトータルで提供します。これにより、院長やスタッフの業務の負担を軽減し、院内の生産性を上げることができます。
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歯科衛生士の離職率でよくある3つの質問

【質問1】そもそも「離職率」の定義とは?

離職率とは、ある期間内に退職した従業員数を、その期間内の従業員数の平均で割ったものです。その期間内の従業員数の平均は、期首と期末の従業員数を足して2で割ることで求めます。

たとえば、1年間に10人の従業員が退職し、その1年間の期首と期末の従業員数がそれぞれ50人と40人だった場合、離職率は10÷(50+40)÷2×100%で25%となります。

離職率は、従業員の満足度や忠誠度、組織の安定性や生産性などを測る指標として用いられます。一般的には、離職率が高いほど従業員の不満や不安が多く、組織の魅力が低いことを示します。

【質問2】歯科衛生士における離職率の計算方法は?

歯科衛生士における離職率の計算方法は、一般的な離職率と同じです。ある期間内に退職した歯科衛生士数を、その期間内の平均歯科衛生士数で割ったものです。

【質問3】歯科衛生士の離職率が低い医院の特徴とは?

歯科衛生士の離職率が低い医院とは、歯科衛生士が長く働きたくなるような魅力的な医院です。
具体的には、以下のような特徴が挙げられます。

  • 勤務時間や休日などの労働条件が明確で柔軟
  • 給与や待遇が適正で公平
  • 福利厚生や教育制度が充実している
  • スタッフ間や院長とのコミュニケーションが円滑
  • スキルアップやキャリアアップの機会が多い
  • 患者に対して高品質なサービスやケアが提供できる


これらの特徴を持つ医院は、歯科衛生士にとって働きやすくやりがいのある職場になります。
そのため、歯科衛生士は離職する理由が少なくなり、定着率が高まります。

まとめ

歯科衛生士は医院経営において重要な役割を担っています。しかし、歯科衛生士の離職率は高く、医院経営に大きな影響を及ぼしています。

そのため、離職理由や重視するポイントを把握し、離職率を改善するコツを実践することが必要です。特に院内の生産性は離職率に大きく関わっています。

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