【歯科医院向け】オンライン資格確認システム5選|オンライン資格システムの概要と選び方も解説!

【歯科医院向け】オンライン資格確認システム5選|オンライン資格システムの概要と選び方も解説!

2025年12月09日

オンライン資格確認システムには、顔認証付きカードリーダーの導入が必要です。患者が持参したマイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーで読み取ることで、診療時における被保険者の確実な本人確認が可能です。

本記事では、オンライン資格確認システムの概要やオンライン資格確認システムの選び方について解説します。また、おすすめのオンライン資格確認システムも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン資格確認システムとは?

オンライン資格確認システムとは、マイナンバーカードのICチップや、健康保険証の記号番号等により、オンラインで保険資格の情報を確認するシステムです。厚生労働省が、2022年には原則「義務化」の方向で動き出し、2023年4月にはほとんどの医療機関で採用されています。

このオンライン資格確認システムには、顔認証付きカードリーダーの導入が欠かせません。患者が持参したマイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーで読み取ることで、診療時における被保険者の確実な本人確認が可能になります。

オンライン資格確認システムの選び方

オンライン資格確認システムを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。まず、マイナンバーカードの普及状況を考慮し、当面は従来の健康保険証も併用できるカードリーダーがおすすめです。

さらに、カードリーダーがほかの既存システム、たとえば、レセコンや電子カルテとの連携が可能かどうかを確認しておく必要があります。これらのポイントを踏まえて、顔認証付きカードリーダーを選ぶようにしてください。

オンライン資格確認システム5選

ここからは、オンライン資格確認システムでおすすめの顔認証付きカードリーダーを紹介します。

  1. Caora(富士通Japan株式会社)
  2. XC-STFR2JMN(パナソニックコネクト株式会社)
  3. Sma-paマイナタッチ(株式会社アルメックス)
  4. Hi-CARA(キヤノンマーケティングジャパン株式会社)
  5. EXC-9000(アトラス情報サービス株式会社)

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.Caora(富士通Japan株式会社)

参考:Caora(富士通Japan株式会社)

Caoraは立方体に近い形状をしており、設置の安定性が高いことが特徴です。また、マスクや眼鏡、なりすましに対応した「AI顔認証」を搭載しています。

さらに、顔認証はクラウド上のAIなどを利用せずCaora内で処理しており、セキュリティに配慮した「エッジ処理」も特徴です。そして、Windows®10 Proに対応し、既設のレセコン端末でも安心して利用可能です。

2.XC-STFR2JMN(パナソニックコネクト株式会社)

参考:XC-STFR2JMN(パナソニックコネクト株式会社)

XC-STFR2JMNは歯科医院の受付にも設置可能なコンパクト設計で、認証範囲が広いため、高身長な方から車いすの方まで、ストレスなく顔認証が可能です。また、PHC株式会社との連携でオンライン資格確認とレセコンを1台のPCで実現できます。

さらに、コールセンターと5年間の無償修理対応の特典があるのも嬉しいポイントです。

3.Sma-paマイナタッチ(株式会社アルメックス)

参考:Sma-paマイナタッチ(株式会社アルメックス)

Sma-paマイナタッチは、マイナンバーカードと健康保険証でオンライン資格確認が可能です。また、公費読み取りと画像保存機能で、歯科医院の受付業務を削減します。

さらに、オプションでミラーリング用モニターの接続が可能で、カウンター内から移動せずに口頭による案内や操作補助ができ、歯科医院の業務効率化に貢献します。

4.Hi-CARA(キヤノンマーケティングジャパン株式会社)

参考:Hi-CARA(キヤノンマーケティングジャパン株式会社)

Hi-CARAは、スタイリッシュでコンパクトな設計で、置き場所に限りがある歯科医院におすすめです。操作部を取り外しができ、ハンディタイプとして使用することで、小さな子どもや車いすの患者にも使いやすい設計です。

また、のぞき見防止機能やカードの置き忘れ防止機能も搭載されています。さらに、本体上部にステータスランプが搭載されており、読み取り状況やエラー状態が一目でわかるようになっています。

5.EXC-9000(アトラス情報サービス株式会社)

参考:EXC-9000(アトラス情報サービス株式会社)

EXC-9000は高速認証により、本人確認が約2秒で完結します。また、10インチ相当の大型タッチスクリーンを採用しており、視認性と操作性に優れている点も特徴です。

さらに、なりすまし防止機能も付いており、顔認証精度99.6%と世界トップレベルの顔認証精度を誇っています。各種システムへの連携も可能で、拡張性に優れている点も魅力の1つといえます。

【歯科医院向け】オンライン資格確認システムでよくある3つの質問

最後に、オンライン資格確認システムでよくある質問について紹介します。

  • 【質問1】オンライン資格確認に必要な機器とは?
  • 【質問2】オンライン資格確認における補助金の申請方法は?
  • 【質問3】オンライン資格確認端末の導入に対応できるベンダー一覧はある?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

【質問1】オンライン資格確認に必要な機器とは?

オンライン資格確認には下記の2つの機器が必要です。

  • 顔認証付きカードリーダー
  • オンライン資格確認端末
    • 資格確認に必要なパソコン
    • ルーターなどのネットワーク機器
    • 医事会計システム(レセコン)の調整

オンライン資格確認にはこれらの機器が必要です。顔認証付きカードリーダーはベンダーによって特徴が異なるため、自院の使用環境によって選択することが大切です。

【質問2】オンライン資格確認における補助金の申請方法は?

オンライン資格確認における補助金の申請方法は、まず、医療機関等向けポータルサイトへ訪問し、「オンライン資格確認等事業完了報告書」をダウンロードしましょう。

この報告書に、システム導入の経緯、費用の内訳などを記入し、ポータルサイトにアップロードします。これにより、オンライン資格確認における補助金の申請が可能です。

※補助金申請の受付は、2023年3月31日にて終了しています。

参考:オンライン資格確認・医療情報化支援基金関係|医療機関等向けポータルサイト

【質問3】オンライン資格確認端末の導入に対応できるベンダー一覧はある?

オンライン資格確認端末の導入に向け、依頼が可能なシステムベンダーを紹介します。主なシステムベンダーは以下のとおりです。

  • 東日本電信電話株式会社
  • 西日本電信電話株式会社
  • 株式会社シーエスアイ
  • 株式会社クライムソフト
  • 株式会社NTTデータ
  • 株式会社ワイズマン

これらの情報は、医療機関等向けポータルサイトにある「オンライン資格確認導入 対応業者お問い合わせ先」から確認ができます。

参考:医療機関等向けポータルサイト|オンライン資格確認導入対応業者お問い合わせ先

まとめ

この記事では、オンライン資格確認システムの概要やオンライン資格確認システムの選び方、おすすめのオンライン資格確認システムについて解説しました。

オンライン資格確認システムを選ぶ際には、いくつかのポイントがあり、マイナンバーカードと健康保険証が併用できるタイプや、レセコンや電子カルテとの連携ができるかが重要です。

これらのポイントを押さえ、システムベンダーと連携して、オンライン資格確認システムの導入を進めてみてください。

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記事監修

歯科医師・歯学博士 株式会社メドレー政策渉外担当

青木 仁

東京医科歯科大学卒業後、歯科医師免許を取得。 研修歯科医時代は大学病院や診療所にて一般歯科および在宅歯科治療に従事。2008年から2021年まで厚生労働省にて勤務し、歯科保健医療に関する診療報酬改定・介護報酬改定・歯科口腔保健の推進等の政策の企画立案に従事。その他、医療介護の連携の推進や、新型インフルエンザ対策、新型コロナウイルス対策など多岐にわたる医療行政業務を担当。2015年から2023年にかけて大学院にてストレスと口腔の健康に関する研究を行い、論文を作成。2021年から2024年までPwCコンサルティングにて遠隔医療、感染症危機管理、歯科保健分野等の公共政策に従事。2024年から当社政策渉外を担当。

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