歯科医師の仕事がしんどいと感じる5つの理由|対処法やよくある質問もご紹介します!
2023年09月13日
歯科医師は、多くの人々の歯や口の健康に貢献するやりがいのある仕事です。しかし、歯科医師の仕事には様々な苦労や負担も伴います。
歯科医師が仕事をしんどいと感じる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、歯科医師が仕事をしんどいと感じる5つの理由と、その対処法やよくある質問についてご紹介します。
INDEX
歯科医師の仕事がしんどいと感じる5つの理由
歯科医師が仕事をしんどいと感じる理由は主に5つあります。
1.プライベートの時間を確保しにくい
歯科医師は拘束時間が長く業務量が多いため、プライベートの時間を確保しにくいという悩みを抱えています。
特に個人開業している歯科医師は、診療以外にも経営や管理などの雑務に時間を取られるため、自分の趣味や家族との時間が十分に取れないと感じてしまうことが多くあるようです。
また、休日も勉強会や学会などに参加する必要があるため、リフレッシュする機会が少ないのが特徴です。
2.気力と体力のいずれも必要とする
歯科医師は、気力と体力のいずれも必要とする仕事です。一日中同じ姿勢で治療することで、腰痛や肩こり、眼精疲労などの身体的な負担がかかります。
また、患者やスタッフとのコミュニケーション、経営上の問題などで、精神的なストレスも溜まりやすくなります。以前はそれほど気にならなかったことでも、年齢とともに体力や集中力が低下することで、より疲労が蓄積されやすい環境になってしまうことも多くあります。
3常に最新の知識・技術を求められる
歯科医師は常に最新の知識・技術を求められる仕事です。歯科医師国家試験や臨床研修などのハードルを乗り越えても、その後も勉強し続ける必要があります。
近年では歯科医療も新しい技術や機器が次々と登場し、患者のニーズも多様化しています。
歯科医師として競争力を保つためには、最新の知識・技術を得るための勉強会やセミナーに参加することが必要です。
しかし、忙しい診療の合間に勉強することは大変であり、仕事をしんどいと感じる原因になります。
4.患者とのコミュニケーションが難しい
患者とのコミュニケーションが難しいと感じる歯科医師の方も多くいます。歯科医療は、患者の口の中を直接触ることになるため、患者の不安や恐怖を和らげることが重要です。
しかし、患者は痛みや不快感を感じることが多く、治療中には話すことができません。そのため、歯科医師は、患者の表情や身振り手振りから気持ちを汲み取ることが大切です。また、治療方針や費用などについても、分かりやすく説明することが必要です。
しかし、患者は歯科医療に関する知識や用語に不慣れであったり、納得しなかったりすることもあります。そのため、歯科医師は、患者との信頼関係を築くことが難しいと感じることがあります。
5.収入が思ったように伸びない
歯科医師は一般的に高収入と言われる職業ですが、実際には期待していたほど収入が得られないという悩みを持っています。特に勤務医の場合は、経験や能力に関係なく固定給や歩合制の給与体系であることが多く、収入が少ないと感じることがあります。
また、個人開業している歯科医師も、開業資金の返済や経費の支払いなどで、手元に残る収入が思ったより少ないと感じるかもしれません。
歯科医師の仕事がしんどいと感じた際の対策は5つ
1.業務の効率化を進める
歯科医師は、プライベートの時間を確保するためにも業務の効率化を進めることが重要です。業務の効率化とは、業務をより早く・正確に・簡単に行うことです。
業務の効率化を進める方法は、以下のようなものがあります。
- コンピューターやソフトウェアを活用する
- マニュアルやチェックリストを作成する
- 業務の流れや手順を見直す
- 業務の分担や役割を明確にする
- 業務に関する情報や知識を共有する
業務の効率化を進めることで、業務時間を短縮したり、ミスやトラブルを減らすことができます。
また、業務に対する負担感やストレスも軽減されます。
クラウド歯科業務支援システム「Dentis」はレセコンや電子カルテといった基幹システムに加えて、Web予約、オンライン診療、キャッシュレス決済、リコールといったかかりつけ支援機能をトータルで提供することで、業務効率化と患者とのつながり強化の双方を支援しています。
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また、業務のなかには、自分で行わなくてもよいものがあるかもしれません。そのような業務は外部の業者に委託することが有効です。外部の業者とは、会計事務所や税理士事務所、人材紹介会社や社会保険労務士事務所など、各種の専門サービスを提供する人や組織のことです。
外部の業者に委託することで、業務の質やスピードを向上させたり、自分の時間やコストを節約できます。また、外部の業者に相談することで、自分の経営や業務に関する問題や課題を解決するヒントを得ることも期待できます。
2.専門家に相談する
歯科医師は、気力と体力のいずれも必要とするため多くの方は自分の仕事に関する悩みや不安を抱えています。しかし、同僚や家族に相談することができない場合も多くあります。
そんなときは、専門家に相談することが有効です。専門家とは、歯科医師会や歯科経営コンサルタント、メンタルヘルスのカウンセラーなど、歯科医師の仕事や経営に関する知識や経験を持つ人のことです。
専門家に相談することで、自分の状況や問題を客観的に分析してもらったり、解決策やアドバイスを得ることができます。また、自分の気持ちを聞いてもらうだけでも、ストレスや不安を軽減する効果があります。
専門家に相談する方法は、電話やメール、オンラインなど様々です。自分に合った方法で気軽に相談してみましょう。
3.組織化を推し進める
歯科医師の重要な役割である患者とのコミュニケーションをしっかりと行うために組織化をおこない、歯科医師に属人的な業務をできる限り削減することが大切です。
しかし、歯科医師は個人主義的な傾向が強く、属人的な業務が多くなってしまう場合があります。そこで、組織化を推し進めることが重要です。
組織化とは、スタッフの役割や責任を明確にし、院長とスタッフの間に信頼関係やコミュニケーションを築くことです。組織化を推し進める方法は、以下のようなものがあります。
- 定期的なミーティングや研修会を開催する
- スタッフの意見や要望を聞く
- スタッフの成果や貢献を評価し、報酬やインセンティブを与える
- スタッフの仲間意識やチームスピリットを高める
組織化を推し進めることで、以下のようなメリットがあります。
- スタッフの能力やモチベーションを引き出せる
- 歯科医師が患者とのコミュニケーションに時間を活用できる
- スタッフのサービス精神や患者への対応力を向上できる
- 院長自身の業務負担やストレスを軽減できる
4.自費診療の治療技術を取り入れる
収入が思ったように伸びないことに対して、しんどい、とと悩んでいる場合は、開業医で歯科医師は、保険診療だけではなく、自費診療の治療技術を取り入れることが有効です。自費診療とは、保険適用外の治療のことです。
たとえば、マウスピース矯正や審美歯科、ホワイトニングなどになります。自費診療の治療技術を取り入れることで、以下のようなメリットがあります。
- 患者のニーズに応えられる
- 治療に対する満足度や信頼度を高められる
- 治療単価や収益を向上させられる
- 治療に対するやりがいや魅力を感じられる
患者に自費診療のメリットや内容を分かりやすく説明し、納得してもらいましょう。
5.セミナーや勉強会に参加する
時間は取られてしまいますが、歯科医師は、常に最新の知識・技術を求められる職業です。そのため自身のライフワークバランスと相談しながら、セミナーや勉強会に積極的に参加して最先端の情報を学ぶことが大切になります。
また、開業した歯科医師は、経営方法やマネジメントを学ぶことも重要です。経営方法やマネジメントを学ぶには以下のような方法があります。
- 経営コンサルタントや専門家に相談する
- 経営セミナーや勉強会に参加する
- 経営書や雑誌などを読む
- 他院の経営事例や成功事例を参考にする
経営方法やマネジメントを学ぶことで、以下のようなメリットがあります。
- 経営目標や方針を明確にできる
- 経営環境や競合他院の動向に対応ができる
- スタッフの採用や教育、評価などを効果的に行える
- スタッフのモチベーションやチームワークを高められる
歯科医師の仕事でよくある3つの質問
歯科医師の仕事に対するよくある質問にお答えします。
【質問1】歯科医師の相談相手は?
仕事に行き詰まった時は、まず自分の心身の状態を見つめ直すことが大切です。過労やストレスが原因であれば、休息やリラックスを心がけましょう。
また、自分の仕事に対するモチベーションや目標を明確にすることも、仕事への意欲を高める助けになります。
しかし、それでも仕事がしんどいと感じる場合は、誰かに相談することをおすすめします。相談相手としては、以下のような人が適切です。
- 同じ職場や同業者の人
仕事上の悩みや不満を共有できる人は、理解や共感を得やすく、アドバイスももらえる可能性が高くなります。
また、同じ目標に向かって努力している人と交流することで、刺激やヒントを得られるかもしれません。 - 家族や友人
仕事以外の話題で気分転換できる人は、心の支えになります。
また、仕事に関係ない視点から意見を聞くことで、新たな発見や気づきがあるかもしれません。 - 専門家
心理的な問題や職業的な問題に対して、専門的な知識や技術を持つ人に相談することで、客観的かつ具体的な解決策を提案してもらえる可能性があります。
例えば、カウンセラーやコーチングなどのサービスを利用することが考えられます。
【質問2】歯科医院の売上で悩んだ際の対処法は?
歯科医院の売上で悩んだ際には、まず自院の現状分析を行うことが重要です。売上高は、当月の顧客数に平均顧客単価をかけた数値で算出できます。
つまり、売上を上げるには、顧客数と客単価を上げる必要があります。また、顧客数を上げるためには、新規患者数を増やすことが重要です。
- 新規患者数を増やすためには、ホームページやSNSなどの集客施策にマーケティングの観点から戦略を取り入れることが効果的です。
予防歯科につなげたり、顧客満足度を向上させたりすることが大切になります。 - 客単価を上げるためには、「自費診療に興味を持ってもらう」のがポイントです。
保険診療と横並びに展開して患者の選択肢を増やしたり、患者のニーズに合わせたメニューを提案したりすることが有効です。
まとめ
歯科医師の仕事は、高度な専門性と責任感が求められる一方で、さまざまなストレスにさらされることも多くなります。
しんどいと感じた場合は、歯科医師会や歯科経営コンサルタント、メンタルヘルスのカウンセラーなど、歯科医師の仕事や経営に関する知識や経験を持つ人に相談してみてはいかがでしょうか。
また、院内スタッフの組織化を推し進めることで、院長自身の業務負担を軽減できる可能性があります。
さらに、歯科医師の仕事をより効率的かつ快適にするためには、最新の技術やシステムを活用することも必要です。
クラウド歯科業務支援システム「Dentis」では、Web予約時の事前問診と来院時のデジタル問診に対応しています。これにより、患者のニーズや状態を事前に把握し、効率的な診療ができます。
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