【歯科医院向け】オンライン診療の活用実態とは?開始する際のポイントと活用場面を詳しく解説!

【歯科医院向け】オンライン診療の活用実態とは?開始する際のポイントと活用場面を詳しく解説!

2023年09月27日

オンライン診療を取り入れるべきか検討している歯科医院の方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、オンライン診療の活用実態や、オンライン診療の利用場面、利用を開始する際のポイントをわかりやすく紹介します。オンライン診療を検討している歯科医院の方は、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン診療に対応する医療機関の活⽤実態

2020年4⽉以降、新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌のための時限的な特例措置により、これまで存在していた疾患制限等の規制が⼤幅に緩和され、医師の判断をもとにしたオンライン診療の利⽤が急速に広がりました。

結果として、規制緩和後はCLINICSオンライン診療を利⽤した診察のうち約74%が保険診療での利⽤となっており、それまでは規制によって利⽤が叶わなかった臨床現場の潜在的ニーズの⾼さが明らかになりました。

また、診療科については内科領域、⼩児科、⽪膚科、⻭科領域や産婦⼈科領域などを中⼼に、幅広い診療科での利⽤が進んでいます。

オンライン診療に対する患者の意識

オンライン診療を経験した患者の意識調査結果は以下のとおりです。
総じてオンライン診療に対する患者からの⽀持は強いことが読み取れます。

Q.オンライン診療をまた受診したいですか?

オンライン診療を経験した96%以上の患者は、対⾯診療とオンライン診療の組み合わせの必要性を理解したうえで、強くオンライン診療の継続を望んでいるという結果になった。

Q.対⾯診療と⽐較してオンライン診療の満⾜度はいかがですか?

オンライン診療を経験した85%以上の患者は、 オンライン診療を対⾯診療以上もしくは対⾯診療と同等の満⾜度を得ているという結果になった。

Q.オンライン診療は安⼼して受診できましたか?

オンライン診療を経験した98%以上の患者は、 オンライン診療に対して安⼼の気持ちで受診できたと回答しました。

オンライン診療の患者利⽤分布

オンライン診療は、20代〜40代の⽅に多く利⽤されています。その理由としては、仕事が忙しく通院時間を確保しにくいこと、⼦育てや 介護により通院の負担が⼤きくなっていることなどが考えられます。

また、産婦⼈科領域や⽪膚科などにおいて⼥性の利⽤が進み、結果として⼥性患者の割合が多くなりました。登録者の最⾼齢は90代ですが、当社の患者向けアプリにおいては家族アカウントが作成で きるため、⾼齢の患者にかわって家族が診療の予約などを⾏うことができ、通院介助の負担軽減にも繋がっています。

オンライン診療活⽤のポイント

オンライン診療の制度⾃体がわかりづらい、オペレーションをどのように組めばいいのかわからないなど、オンライン診療を始めるにあたっては多くの医院が悩まされるポイントがあります。

1.オンライン診療活⽤のポイント|スケジュール枠設定

オンライン診療を実施するにあたっては、従来の外来スケジュール管理とは別に、オンライン診療⽤のスケジュール管理を考える必要があります。

以下はオンライン診療を実施するにあたってのスケジュール管理の考え⽅です。オンライン診療を仮想のユニットで実施するという考えのもと、対⾯での外来診療と並⾏して実施することも、対⾯の外来診療とは別なものと捉え外来の隙間時間で実施することも可能です。

2.オンライン診療活⽤のポイント|診療メニュー設定

オンライン診療では、患者⽬線でのわかりやすいメニューづくりが重要となります。
以下はオンライン診療を有効に活⽤されている医院様が実際に設定されている診療メニューの例です。

3.オンライン診療活⽤のポイント|患者への周知

オンライン診療を活⽤するためには、患者に適切に案内をすることも重要となります。
以下、3つのアクションを確実に実施するだけで、患者に対して⼗分に周知させることは可能です。

⻭科医院でのオンライン診療活⽤

外来におけるオンライン診療の活⽤

外来におけるオンライン診療の活⽤においては、相談やカウンセリングなどの受診勧奨、治療計画策定のための問診や継続処⽅、検査結果説明などの活⽤との相性が良いです。

訪問におけるオンライン診療の活⽤

外来においては⻭科医師が患者を診察する「Dentist to Patient (D to P)」のケースがメインとなりますが、「Dentist to Patient withDental Hygienist (D to P with DH)」 のように、患者の隣に⻭科衛⽣⼠が⼊り、⻭科医師は医院にいながらオンラインで指導することも可能です。この⽅式は訪問⻭科の現場において活⽤することができ、2022年度の診療報酬改定では⻭科訪問診療料に対して通信画像情報活⽤加算の算定が可能になっています。

歯科のオンライン診療の利用でよくある3つの質問

ここからは、歯科のオンライン診療でよくある質問について紹介します。

【質問1】歯科がオンライン診療を導入するメリットは?

歯科医院のオンライン診療は、患者の利便性と安全性の向上に大きく貢献しています。特に新型コロナウイルスなどの感染症の拡大を考慮すると、この方法は医師と患者双方の感染リスクを軽減する手段となります。

また、オンライン診療は、忙しい日常の中で通常の開院時間に来院できない患者のニーズに応えることができ、より多くの患者が適切なタイミングで診療を受けられるようになるのです。

【質問2】歯科がオンライン診療を導入するデメリットは?

オンライン診療は、対面診療と比較して収益性の課題が存在します。具体的には、オンライン診療の診療報酬が対面診療よりも低く設定されている点です。

さらに、オンライン診療を導入するには、システム導入費や維持・運用費などコストが発生します。そのため、オンライン診療による集患効果の有無や、業務効率アップによる人件費の変動などを考慮して、導入を考えなければなりません。

【質問3】オンライン診療の導入にかかる費用は?

オンライン診療の導入には、さまざまなコストがかかります。初期投資費用としては、パソコンやタブレット端末、ヘッドセットなどの機器を整えなければなりません。

さらに、専用のオンライン診療サービスを利用するための導入費用も必要です。これらのサービスの導入費用は、利用するシステムによって異なりますが、なかには、無料のものから数十万円かかるものまで幅広く存在します。

なお、オンライン診療の際の支払い手段として、クレジットカードが一般的に用いられます。この決済には、患者の自己負担額に対して3.5〜4%程度のシステム手数料がかかるサービスが主流です。

これらのコストを合計し、予算内での運用が可能かどうかを検討することが重要です。

まとめ

この記事では、オンライン診療の活用実態や、オンライン診療の利用場面、利用を開始する際のポイントについて紹介しました。電話及びオンライン診療の患者数は、新型コロナウイルスの感染拡大に合わせて、利用する歯科医院が増加しています。

オンライン診療には多くの活用場面があり、抜歯や矯正治療の経過観察なども活用場面の1つです。オンライン診療の普及により、来院できない患者のニーズに応えることができ、より多くの患者へ適切なタイミングで診療を提供することができるようになります。

クラウド歯科業務支援システムDentisは、CLINICSアプリとの連携により予約〜事前問診〜ビデオチャットでの診察〜決済までオンライン診療をワンストップで完結することができます。

Dentis歯科業務支援システムのサービス資料をダウンロードする

ブログ一覧に戻る