【2023年最新版】オンライン診療とは?医療機関側のメリットや注意点、移行する際の流れを解説!

【2023年最新版】オンライン診療とは?医療機関側のメリットや注意点、移行する際の流れを解説!

2023年12月04日

オンライン診療は、医師と患者がビデオ通話機能を利用して遠隔で行う診療方法です。医院に足を運ぶのが難しい患者に向けた診療が可能になります。

本記事では、オンライン診療の概要やオンライン診療の仕組み、オンライン診療を導入する医療機関側のメリットについて解説します。また、オンライン診療を導入する際の流れについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン診療とは?

オンライン診療は、医師と患者がビデオ通話やチャットを利用して遠隔で診療を実施する方法です。厚生労働省が2018年3月に示した指針では、情報通信機器を介して患者の診察や診断、処方などをリアルタイムにより行う行為と定義されています。

オンライン診療は、歯科医院に訪れるのが困難な患者や、感染症のリスクを避けたい患者からの需要が高まっています。しかし、オンライン診療を実施できる疾患には制限があり、初診は対面で診察を受けなければならないなどの制限があります。

なお、オンライン診療についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

【歯科医院向け】オンライン診療の活用実態とは?開始する際のポイントと活用場面を詳しく解説!

参考:厚生労働省|オンライン診療に関するホームページ

遠隔診療とオンライン診療の違い

1997年に離島や僻地などで遠隔診療を認める通知を厚生労働省が出した後に、2018年の診療報酬改定で「オンライン診療」に用語が統一されました。

なお、似た用語に「遠隔医療」という用語がありますが、これはインターネットを介して実施する医療行為を指しています。遠隔診療は、これらの行為のなかで、診察や処方などをリアルタイムで行う行為を指す用語です。

オンライン診療の診療報酬の概要

オンライン診療の診療報酬に関する取り組みは、新型コロナウイルスの影響を受けて大きく変化しており、コロナウイルスの臨時特例として「214点」の診療報酬が認められていました。

2022年4月1日以降は、2022年度改定を受けた新施設基準をクリアし、地方厚生長官への届け出を完了した医療機関では、オンライン診療において「251ポイント」の新点数を算出するように改定されました。

参考:厚生労働省|令和4年度診療報酬改定の概要個別改定事項Ⅱ

オンライン診療を導入する医療機関側のメリット

オンライン診療の導入は、歯科医院にとって多岐にわたるメリットをもたらします。主なメリットは以下のとおりです。

  • 患者の通院に関する時間やストレスを軽減できる

    移動時間や交通費を気にせず、自宅や勤務先からの診療が実現できる。特に、高齢者や移動が難しい患者には非常に便利な方法であり、患者の満足度が向上する

  • 診療時間に制限されないため患者が予約をしやすくなる

    オンライン診療は夜間や休日でも柔軟に対応できる。これにより、通常の診療時間に合わせるのが難しい患者でも、継続的な受診が見込める

  • 遠方の患者にも診療サービスを提供できる

    遠方の患者でも、高い技術を持つ歯科医院のサービスを利用できるため、医院の認知度やブランド力の向上が期待できる

このように、自院に足を運んで診療を受けるのが難しい患者や診療時間に合わせて通院するのが難しい患者に対して、医療を提供できる点がメリットとして挙げられます。

オンライン診療を導入する医療機関側の注意点

歯科医院におけるオンライン診療の導入にはいくつかの注意点があります。主な注意点は以下のとおりです。

  • 患者の状態を把握しづらい

    対面診療では明らかな患者の微妙な反応も、画面を通した診療では捉えにくい場合がある。また、画面を通しての診療では、口腔内の状態を正確に診療するのが難しい

  • コミュニケーションが取りにくい

    画面越しのコミュニケーションでは患者の痛みや不安などが認知しにくい。さらに、オンライン診療をスムーズに進めるには、患者にも一定のデジタルリテラシーが求められる

  • 操作方法のサポートが必要となるケースがある

    デジタルデバイスの操作に不慣れな患者には、十分なサポートとガイドラインの作成が必要になる

これらの課題を乗り越え、患者のニーズに対応するためには、歯科医院側の柔軟な対応と、患者との関係構築が必要です。

歯科医院がオンライン診療を導入する際の流れ

オンライン診療の実施には、専用のスケジュール管理とわかりやすい診療メニューの設定が必要です。 また、患者への周知は、院内での案内チラシの配布、病院検索ポータルサイトへの掲載、医院HPに専用のバナーを設置するなどの方法が考えられます。

これらの準備をきちんと整えて、オンライン診療の導入を進めることが重要です。

なお、オンライン診療についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

【歯科医院向け】オンライン診療の活用実態とは?開始する際のポイントと活用場面を詳しく解説!

オンライン診療でよくある3つの質問

最後に、オンライン診療でよくある質問について紹介します。

  • 【質問1】.オンライン診療システムとは?
  • 【質問2】.オンライン診療で準備すべきものは?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

【質問1】.オンライン診療システムとは?

オンライン診療システムは、パソコンやタブレットといった端末を利用して遠隔で診療を実施できるシステムです。特に、新型コロナウイルスの影響を受け、多くの歯科医院で導入が進められています。

また、予約機能やWeb問診、処方箋の発行といった機能を持つオンライン診療システムも多いため、これらのシステムを導入することで、医療DXや業務効率化につながります。

なお、オンライン診療システムの詳細については、こちらを参考にしてみてください。

歯科医院 オンライン診療システム

【質問2】.オンライン診療で準備すべきものは?

オンライン診療をスムーズに行うために、いくつかの準備が必要です。主な準備物は以下のとおりです。

  • Webカメラ
  • スマートフォンなどの情報通信機器
  • インターネット環境

オンライン診療は、これらの情報通信機器があれば運用できます。

また、安定したインターネット接続は映像や音声が途切れることなく、患者とのコミュニケーションを保つために重要です。

まとめ

この記事では、オンライン診療の仕組みやオンライン診療を導入する医療機関側のメリット、オンライン診療を導入する際の流れについて解説しました。

オンライン診療は、歯科医師と患者がビデオ通話機能を利用して遠隔で行う診療方法です。自院に足を運ぶのが難しい患者に向けた診療が可能になります。

しかし、オンライン診療には準備が必要であるため、モバイル端末やわかりやすい診療メニューの設定など、計画的な準備に取り組みましょう。

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