【歯科医院向け】自動精算機の導入メリットや選び方とは?おすすめの自動精算機7選もご紹介!

【歯科医院向け】自動精算機の導入メリットや選び方とは?おすすめの自動精算機7選もご紹介!

2023年09月26日

自動精算機を導入することで、患者の会計待ち時間を短縮できたり、スタッフの業務負担を軽減できたりと、歯科医院と患者の双方が得られるメリットは大きいです。

この記事では、自動精算機の導入メリットや選び方、おすすめの自動精算機について紹介します。導入を検討中の歯科医院の方はぜひ参考にしてみてください。

Dentis編集部

記事監修

株式会社メドレー Dentis編集部

歯科や医療に関する情報をわかりやすく発信しています。システムに関する情報だけでなく、医院経営や最新のトピックについても幅広くお届けしています。

歯科向けの自動精算機の機能とは

自動精算機とは、患者が自分で会計を行うための機械です。支払金額が表示され、患者が現金を投入し、領収書発行、釣り銭の返却などの処理を自動で行います。

さらに、電子カルテやレセコンとの連動、診察券やバーコードの読み取りなどの関連機能も提供されています。また、一部の自動精算機ではレセコンと連携して、会計を完了すると、自動で自動精算機に支払金額が連携され、スタッフの手間を軽減することも可能です。

スタッフの手間が削減されることにより、会計の待ち時間を短縮できるため、患者の満足度向上とスタッフの残業時間の削減が期待されます。

歯科医院が自動精算機を導入する3つのメリット

自動精算機を導入することで得られるメリットはさまざまです。

主に得られるメリットとして下記の3項目にわけて解説していきます。

  1. 会計の待ち時間が短縮できる
  2. 会計時のヒューマンエラーを防止する
  3. スタッフの業務負担を軽くできる

1.会計の待ち時間が短縮できる

自動精算機の導入によって、患者の会計待ち時間を大幅に短縮することが可能です。スタッフが会計業務を自動精算機に連携した後は、患者が自身で支払いを行なえます。

また、多くの自動精算機はクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済にも対応しているため、より迅速な支払いを済ませることが可能です。結果的に、患者の待ち時間が短くなり、患者満足度の向上を期待できます。

2.会計時のヒューマンエラーを防止する

2つ目のメリットは、会計時のヒューマンエラーを防げる点です。従来の手作業に比べて、釣り銭の計算ミスや渡し間違いのリスクが軽減されます。

また、会計記録時のレジ登録のミスも防止できるほか、物品の取り扱いがある場合でも、バーコードのスキャンによる正確な読み取りが可能です。

よって、「レジ締め作業時にシステム上の金額とレジ内の金額が異なる」問題を未然に防げます。

3.スタッフの業務負担を軽くできる

クリニックで多くの患者を診察する場合、会計作業は大きな業務負担となります。しかし、自動精算機の導入により、会計処理にかかる時間とヒューマンエラーのリスクを低減するだけでなく、スタッフの業務負担も軽減も期待できます。

特に1日に何十人もの患者が訪れる場合、会計業務は非常に時間を要するため、自動精算機を活用することで、スタッフはより効率的に業務に取り組むことが可能です。

スタッフの作業時間が短くなったり、新しいスタッフの採用が不要になったりすれば人件費の削減が期待できます。また、スタッフがより働きやすくなることで、離職率を下げることにも繋がります。

歯科医院が自動精算機を選ぶ際の5つのポイント

歯科医院が自動精算機を選ぶ際に重要となる判断基準を下記の5つにわけて解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

  1. 電子カルテやレセプトとの連携できるか
  2. 決済手段が豊富か
  3. 患者が使いやすいか
  4. 費用は自院に見合ったものか
  5. レジ以外の機能が充実しているか

1.電子カルテやレセコンとの連携方法

電子カルテ・レセコンとの連携が可能かを事前に確認しましょう。連携方法は主に「データ連携」と「バーコード連携」の2つです。

データ連携では、電子カルテ・レセコンと自動精算機を同じネットワークで接続します。電子カルテ・レセコンの情報が自動精算機にリアルタイムで共有されます。会計時に患者のIDやQRコードを読み取り、電子カルテ内の会計情報を自動精算機が取得して会計額を表示します。

患者が支払いを完了すると、電子カルテ・レセコンでも自動で入金済みのステータスに変更できるなど、データの密な連携が可能です。データ連携は最も業務を効率化しやすく、理想的な連携方法ですが、データ連携で連携できるかは電子カルテ・レセコンメーカーと自動精算機メーカーがデータ連携が可能かどうかに依存します。

バーコード連携では、電子カルテ・レセコンから発行した領収書のバーコードに患者負担金額を付与することで、そのバーコードを自動精算機が読み取り、精算が行われます。

簡易的な連携方法なため、導入している電子カルテ・レセコンによらず連携できるケースが多いことや、連携費用が安いまたは無料になるケースがあることがメリットです。

ただ、バーコード連携のデメリットは、データ連携と違い誰が会計を行ったかまでは連携できないため、電子カルテ・レセコン側の会計情報の操作は別途で行う必要があることが挙げられます。

電子カルテ・レセコンと連携せずに運用するケースでは、手動で会計金額を入力するなどの運用が発生します。自動精算機の導入を検討される際は、自院の電子カルテ・レセコンと連携できるかをご確認ください。

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2.決済手段が豊富

多様な決済手段に対応しているかも重要な判断基準です。近年では、現金以外にもクレジットカード、電子マネー、QRコード決済など手段が広がっています。

そのため、現金だけでなく、さまざまな支払い方法に対応できる自動精算機がおすすめです。また、利用できる紙幣の範囲も検討すべきです。

たとえば、5,000円や10,000円紙幣にも対応している機種であれば、頻繁に自動精算機にお札を補充する必要がなく、担当者の業務負担が軽減されます。

3.患者が使いやすいものを選ぶ

自動精算機の導入は、患者にとって使いやすいものを選ぶことが重要です。患者が利用しにくい自動精算機は、不便さを感じさせ、クリニックの評判に影響を及ぼす可能性があります。

また、自動精算機を利用するたびに説明が必要となれば、余計にスタッフの手間がかかってしまう場合もあります。特に、高齢者や機械操作に不慣れな患者にとっても、簡単で直感的な操作が求められます。

そのため、導入する自動精算機は、幅広い年齢層の患者に対応できる使いやすさを確認することが大切です。使い勝手の良い自動精算機を選ぶことで、患者の満足度向上と効率的な業務運営を両立できます。

4.初期費用やランニングコストを比較する

自動精算機を選ぶ際には、初期費用とランニングコストの比較も重要です。機器の保証期間は約5年が一般的であり、初期費用と月額利用料を合算すれば、およそのコストを把握できます。

たとえば、初期費用が100万円で月額利用料が5万円の場合、5年間の総コストは400万円になります。加えて、保守メンテナンス費用やキャッシュレス決済を採用する際には、手数料などの追加ランニングコストが発生することも考慮が必要です。

このように、各メーカーの自動精算機の月ごとのコストを計算して比較することで、支払う金額の総額から逆算した合理的な選択が可能です。

5.レジ以外の機能が充実している

各メーカーやモデルによって異なりますが、自動精算機には会計業務以外にも多彩な機能が組み込まれているケースがあります。

主に挙げられる機能は以下の通りです。

  • 再来患者の受付(チェックイン機能)
  • 次回来院予約の受付
  • 診察券発行機能
  • 領収書や診療明細書の発行
  • これらの多彩な機能を搭載しているほど、受付業務の効率化が可能となります。会計業務だけでなく、診療の過程全体をサポートする総合的なツールとして活用できる点が魅力です。

自院に必要な機能を見極めた上で、予算に見合った自動精算機を選びましょう。

歯科医院向けの自動精算機のおすすめ6選

歯科医院向けの自動精算機のおすすめを6つピックアップして紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

  1. Clinic KIOSK(株式会社APOSTRO)
  2. NOMOCA-stand(株式会社GENOVA)
  3. テマサック(株式会社カワニシバークメド)
  4. ハヤレジスタンド(ハヤレジ株式会社)
  5. スマレジ(株式会社スマレジ)
  6. TH-Z(株式会社アルメックス)

1.Clinic KIOSK(株式会社APOSTRO)

引用:Clinic KIOSK(クリニック キオスク)


「Clinic KIOSK(クリニックキオスク)」は、クリニックや診療所向けに開発された専用の自動精算機です。クリニックの特有のニーズに合わせて設計され、従来の自動精算機よりも低価格で提供されています。

操作説明付きのタッチパネル画面を備え、誰でも簡単に操作できる点が魅力です。Clinic KIOSKは、電子カルテやレセコンとの連携はもちろん、さまざまなオプション機能を提供しており、各クリニックの課題に適したカスタマイズが可能です。

これまでの導入実績は約1,000件にも及び、信頼性が証明されています。導入が容易で、奥行き30cmのスペースがあれば設置可能で、床の改修などは不要です。

操作性に優れ、画面には分かりやすい操作説明が表示されるため、初めての利用者でも安心して利用できます。さらに、スマートフォンアプリや診察券、チケットなどのQRコードやバーコードを用いて、患者の識別が可能です。

また、電子カルテ・レセコンとの高い連携率や、入金確認や領収書・明細書の印刷・発行機能も備えており、クリニック業務の効率化を支援します。

2.NOMOCA-stand(株式会社GENOVA)

引用:自動精算機をクリニック・歯科でお探しならノモカスタンド

「NOMOCA-Stand」は、シンプルな操作が可能な自動精算機で、クリニック向けに開発されています。特に、電子カルテとの連携やレセコンへの対応率が高いのが特徴です。

NOMOCA-Standは、ウォーターサーバーと同じサイズであり、スペースを取らずに患者の導線を妨げません。業界で最も薄く最小のサイズを実現しており、専用のサポート体制も提供しています。

さらに、17インチの大型タッチパネルを搭載し、高齢の患者でも簡単に操作できるよう工夫されています。会計情報がデータとして残るため、業務管理が容易であり、締め作業の効率化を図れる点も魅力です。

NOMOCA-Standは、再来・再診時の受付が1台で済むほか、一括投入口を採用しているため素早く精算ができます。クリニックの運営改善や患者満足度の向上に貢献する信頼性の高い自動精算機です。

3.テマサック(株式会社カワニシバークメド)

引用:【医院・歯科・薬局・動物病院・美容】の自動精算機はテマサック|公式


「テマサック」は、洗練されたデザインと1,000色以上の多彩なカラーバリエーションから選べるため、医院や店舗の雰囲気に合わせて設置できます。

デジタルサイネージ機能を搭載し、休診日や自費診療、イベントなどの告知を患者に伝えられるため、コミュニケーションの一環として活用できます。テマサックは、年間362日のサポート体制を備えており、トラブルが発生した場合も迅速な対応が可能です。

さらに、IT導入補助金の対象機種となっており、補助金を利用することで初期費用の軽減が期待できます。また、クレジットカード、電子マネー、交通系電子マネー、QR決済などの多様なキャッシュレス決済方法に対応している点も魅力です。

レセコンや電子カルテとの連携も可能であり、スムーズな会計プロセスを実現します。テマサックは、機能性とデザイン性を兼ね備え、クリニックの運営効率化と患者満足度向上に貢献する頼れる自動精算機です。

4.ハヤレジスタンド (ハヤレジ株式会社)

引用:クリニック・薬局向け自動精算機なら「ハヤレジスタンド 」| 医科・歯科・調剤専用 自動精算機


ハヤレジスタンドの特徴は、準備金の計数を自動化してレジの立ち上げ負担を軽減させる点です。金銭管理も自動化され、レジ締めの作業も簡素化されます。

さらに、両替機能も搭載されており、セミセルフ式のPOSレジシステムにも対応しています。ハヤレジスタンドは、患者自身で精算するセミセルフレジや、スタッフが精算する自動釣銭レジなど、多様な機種を取り扱っており、各クリニックのニーズに合わせた提案が可能です。

電子カルテやレセコンとの連動、バーコードによる運用も可能であり、さらにオンライン決済端末との連携によりキャッシュレス決済も実現します。

5.スマレジ(株式会社スマレジ)

引用:高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」 - iPad/iPhoneアプリを使った無料で始められるPOSレジ | クラウドPOSレジならスマレジ

スマレジ・精算機アプリはセルフレジアプリで、患者が自ら精算を行います。スマレジは、キャッシュレス決済にも対応していますが、キャッシュレス決済は別途契約が必要です。

デザインはカスタマイズが可能で、歯科医院のイメージに合わせて変更できるのが特徴です。また、歯科医院では、診察費や薬代を患者情報とリンクさせ、患者が診察券のQR/バーコードで精算ができます。

6.TH-Z(株式会社アルメックス)

引用:病院向け自動精算機 TH-Z|株式会社アルメックス

株式会社アルメックスは、医療機関、ビジネスホテル、アミューズメント施設向けの自動精算機やセルフチェックイン機を提供する企業です。

多種多様な自動精算機を持つ中で、特に「自動精算機TH-Z」は医療の現場からの要望を反映し、病院専用にされています。

この機種は21.5インチの大型モニターを搭載しており、視覚に問題のある方や高齢者でも操作が容易です。クレジットカードのようなキャッシュレス精算機能も備えており、利用者やスタッフの負担を大幅に軽減できる点が特徴です。

歯科医院の自動精算機導入でよくある3つの質問

自動精算機の導入に際して、よくある質問を3つピックアップしたので解説していきます。

  1. 歯科医院向けの自動精算機とセミセルフレジ(自動釣銭機)の違いは?
  2. 自動精算機の導入が向いていない歯科医院の特徴は?
  3. 歯科医院が自動精算機を導入するデメリットは?

【質問1】歯科医院向けの自動精算機とセミセルフレジ(自動釣銭機)の違いは?

自動精算機(セルフレジ)は、スタッフが支払い金額を確定させた後、患者自身が自動精算機を操作して支払いを行います。患者は受付から自動精算機の前に移動するイメージです。

一方、セミセルフレジ(自動釣銭機)は、あくまで釣り銭の受け渡しを自動化する機械です。患者の手元に現金の支払い口があり、お札や硬貨を入れて支払いを行います。

つまり、患者は従来どおり受付で支払いを行う点が、自動精算機(セルフレジ)との大きな違いです。

【質問2】自動精算機の導入が向いていない歯科医院の特徴は?

自動精算機の導入が向いていない歯科医院には、以下の特徴が挙げられます。まず、患者数が多くなく、受付の業務を効率化する必要性が低いケースです。

また、スタッフの賛成を得ることが難しく、導入に対する合意が得られない、もしくは取り組む意向がない場合も、自動精算機の導入は向いていないと言えます。なぜなら、自動精算機は最終的には業務を効率化するものの、導入時に新しい業務が発生するためです。スタッフの理解を十分に得られない場合、自動精算機を購入したものの、導入・活用が進まない可能性があります。

【質問3】歯科医院が自動精算機を導入する際の注意点・デメリットは?

まず、初期投資とランニングコストが大きな負担となることが挙げられます。初期費用や保守費用に加えて、連携費用などが発生することもあるため、費用対効果をしっかり検討しましょう。

また、自動精算機の設置にはスペースが必要であり、クリニック内の配置に工夫が必要です。

また、バーコード連携タイプの機器では入出金データの取得はできるものの、詳細な会計データや処理内容などの細かな情報は得られないこともあります。これらの注意点・デメリットを考慮し、自動精算機の導入を検討ください。

まとめ

今回は、自動精算機を導入するメリットや選定基準、おすすめの自動精算機について紹介しました。

自動精算機の導入には、初期費用やランニングコストが自院にもたらす費用対効果に見合う機器かどうかをしっかりと見極める必要があります。

しかし、患者の会計待ち時間を大幅に短縮できたり、スタッフの業務負担軽減を図れたりと、さまざまなメリットを得られるのも事実です。複数の企業や機器を比較・検討し、より良い歯科医院運営を目指しましょう。

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