【歯科医院向け】自動精算機の価格相場を解説|コストを抑える方法や費用対効果の高い自動精算機をご紹介!
2023年10月30日
費用対効果の高い自動精算機を選ぶためには、患者目線での操作性やキャッシュレス決済への対応有無、レセコンや電子カルテとの連動可否などに考慮する必要があります。
本記事では、自動精算機の価格相場やコストを抑えて導入する方法、自動精算機を選ぶポイントについて解説します。また、費用対効果の高い自動精算機についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
- 自動精算機とは?
- 自動精算機の価格相場は?
- コストを抑えて自動精算機を導入する2つの方法
- 1.助成金・補助金を活用する
- 2.レンタル・リースも検討する
- 費用対効果の高い自動精算機を選ぶためのポイントは5つ
- 1.患者目線での操作性
- 2.キャッシュレス決済への対応
- 3.レセコンや電子カルテとの連携可否
- 4.初期費用・ランニングコスト
- 5.対応できる紙幣の種類
- 【歯科医院向け】費用対効果の高い自動精算機5選
- 1.Clinic KIOSK(株式会社新世紀)
- 2.NOMOCA-stand(株式会社GENOVA)
- 3.テマサック(株式会社カワニシバークメド)
- 4.ハヤレジスタンド (ハヤレジ株式会社)
- 5.TH-Z(株式会社アルメックス)
- 自動精算機の価格でよくある3つの質問
- 【質問1】自動精算機の導入費用を抑えるコツは?
- 【質問2】自動精算機を導入するメリットは?
- 【質問3】自動精算機を導入するデメリットは?
- まとめ
自動精算機とは?
自動精算機は、病院や商業施設、交通機関などで患者や利用者が自分で精算を行う機械です。この機械は、会計の効率化とスタッフの負担軽減に貢献します。
自動精算機の種類としては、「データ連携型」と「バーコード連携型」の2つがあります。データ型は、施設のデータベースと直接連携し、患者情報や商品データを即座に取り込むことが可能です。
バーコード連携型は、レシートや診察券に印刷されたバーコードをスキャンすることで精算を行う仕組みです。これらは使用用途に合わせて、選択する必要があります。
歯科医院においては、自動精算機の普及により、よりスムーズで効率的なサービスが提供されることが期待されています。
自動精算機の価格相場は?
自動精算機の価格相場は、一般的に200万から550万円程度といわれています。価格にはバラつきがあり、レセコンや電子カルテとの連携機能が付加されると、さらに高くなる傾向にあります。また、特定のオプションを追加する場合には、別途費用が必要なケースが多いです。
このように、初期投資は高額ですが、その後の運用面を考えるとメリットがあります。具体的には、会計の効率化、人的負担の軽減、さらには感染症対策といった点が挙げられます。
また、ランニングコストについては、月額の保守費用として5万円程度が目安です。このようにコストはかかりますが、長期的な視点でみれば費用対効果は高いといえます。
導入前にしっかりとコストやサポート体制を確認して、後悔のない選択をすることが大切です。
コストを抑えて自動精算機を導入する2つの方法
自動精算機の価格相場について理解できたところで、次はコストを抑えて自動精算機を導入する方法について紹介します。主な方法は次の2つです。
- 助成金・補助金を活用する
- レンタル・リースも検討する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.助成金・補助金を活用する
自動精算機の導入に、助成金や補助金を活用することで、資金面での負担を大幅に軽減できます。以下に主な助成金や補助金について紹介します。
- 働き方改革推進支援助成金
勤務時間の調整や有給取得促進に関連する機器導入時に適用可能
助成額は最大100万円、助成率は3/4 - 再事業構築助成金
コロナ影響で売上が10%以上減少した中小企業が対象
最大補助額は6000万円で、補助率は2/3 - ものづくり補助金
生産性向上やIT導入に関連する場合に有効
助成額は750万円〜1,250万円で、助成率は通常枠で1/2、デジタル枠で⅔ - IT導入補助金
業務効率化等を目的としたITツールの導入時に有効
※補助額は、条件によって異なりますので、IT導入補助金2023(後期事務局)のサイトをご確認ください。
助成金や補助金の申請には細かい条件があります。そのため、導入事業者に助成金申請のノウハウを確認しましょう。助成金・補助金を活用して、コストを抑えながら最適な自動精算機を導入しましょう。
2.レンタル・リースも検討する
自動精算機の導入において、レンタルやリースを検討する選択もあります。レンタルとリースは、それぞれ資産計上や減価償却の面で異なる性質を持ちます。
- リース:資産計上や減価償却は借受側で、途中解約は原則不可
- レンタル:資産計上や減価償却の必要はなく、経費として処理が可能。また、途中解約も原則可能
リースやレンタルを用いる場合、購入するよりも安く導入ができるため、導入コストを抑えたい場合におすすめです。
ただ、長期間の使用が見込まれる場合は、購入価格を上回ることがあるため、初期費用を安く抑えるか、新しく購入するか、資金の状況とあわせてよく比較検討してください。
費用対効果の高い自動精算機を選ぶためのポイントは5つ
コストを抑えて自動精算機を導入する方法について理解できたところで、次は費用対効果の高い自動精算機を選ぶためのポイントについて紹介します。主なポイントは次の5つです。
- 患者目線での操作性
- キャッシュレス決済への対応
- レセコンや電子カルテとの連動可否
- 初期費用・ランニングコスト
- 対応できる紙幣の種類
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.患者目線での操作性
自動精算機の操作性は重要なポイントで、すべての年齢層にとってわかりやすい操作性が求められます。具体的には、ディスプレイが大きくて文字が読みやすく、操作ボタンやパネルがわかりやすい機種が理想的です。
自動精算機の操作が直感的であれば、多くの患者がスムーズに操作できるようになり、待ち時間が短縮され、全体の業務効率も上がります。また、紙幣や硬貨をプールできる仕様であれば、補充の手間が省けてスタッフの作業効率も上がります。
2.キャッシュレス決済への対応
キャッシュレス決済への対応は、業務効率と患者満足度の両面から重要です。特に、昨今は現金決済だけでなく、クレジットカードや電子マネーの利用が一般的になっています。
電子マネーやQRコード決済を利用している人は増えているため、これらの決済方法に対応することで再診につながることが期待できます。
ただし、自動精算機やキャッシュレス決済の企業によって決済手数料が異なる場合があるため、慎重に見極めることが重要です。
3.レセコンや電子カルテとの連携可否
レセコンや電子カルテとの連携がスムーズであれば、業務効率が飛躍的に向上します。しかし、すべての自動精算機がシステム連携が可能とは限らないため、事前に連携有無を確認することが重要です。
さらに、連携可能な場合でも、連携の方法に違いがあるため注意が必要です。たとえば、オンラインで連携させる方式と、バーコード・QRコードなどを発行して精算機で読み取らせる方式があげられます。
また、レセコンのベンダーにも連携に伴う費用が発生するケースがあることを考慮する必要があります。つまり、運用の円滑性や連携コスト、そして業務効率の向上度合いなどを総合的に評価し、最もコストパフォーマンスが高いと判断できる自動計算機を選ぶのが理想的です。
クラウド歯科業務支援システムDentisでは、電子カルテやレセプトを含む歯科業務が1つのシステムで導入が可能。自動精算機との連携も可能です。
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4.初期費用・ランニングコスト
自動精算機の検討において、初期費用とランニングコストは欠かせない要素です。
たとえば、初期費用100万円・月額利用料8万円・保証期間が5年の場合には、総コストが「100万円+(8万円×60カ月)=580万円」となります。
このように、総コストを計算し、それをベースに最も費用対効果が高い機種を検討することが推奨されます。
また、ランニングコストには、メンテナンス費や消耗品交換費も考慮するべきです。これらのコストも含めて、トータルで最も経済的な選択をすることが、長期的に見ても最も合理的な選択となります。
5.対応できる紙幣の種類
費用対効果の高い自動精算機を選ぶ際、対応できる紙幣の種類は見落としやすいポイントであるため、注意が必要です。たとえば、自動精算機のなかには、5千円札や1万円札に対応していない機種があります。
患者がこれらの紙幣しか持っていなかった場合、受付で両替を行う必要があり、業務の流れをスムーズに保てません。また、1万円札や5,000円札に対応していない機種の場合は、受付での両替作業が発生してしまい、スタッフの負担が増加します。
導入検討中の自動精算機がどの紙幣に対応しているか確認することで、総合的な費用対効果を高める選択ができます。
【歯科医院向け】費用対効果の高い自動精算機5選
費用対効果の高い自動精算機を選ぶためのポイントについて理解できたところで、次は費用対効果の高い自動精算機を紹介します。紹介する精算機は次の5つです。
- Clinic KIOSK(株式会社新世紀)
- NOMOCA-stand(株式会社GENOVA)
- テマサック(株式会社カワニシバークメド)
- ハヤレジスタンド(ハヤレジ株式会社)
- TH-Z(株式会社アルメックス)
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.Clinic KIOSK(株式会社新世紀)
引用:Clinic KIOSK
Clinic KIOSKは省スペースに設置できる自動精算機です。主な特徴として、レセプトコンピューターとの連携や、領収書や明細書の発行、バーコードやQRコードによる患者識別などが挙げられます。
また、オプション設定により、クレジットカード決済や自動再来受付にも対応しているため、コンパクトながら、歯科医院に必要なさまざまな機能を備えています。
料金については問い合わせが必要なため、気になる方はホームページより問い合わせてみてください。
2.NOMOCA-stand(株式会社GENOVA)
引用:NOMOCA-stand
NOMOCA-standは、株式会社GENOVAが提供するスマート簡易自動精算機です。主な機能としては、自動精算機能や自動釣銭機能、日計表の合算機能、再来受付機能などがあります。
また、予約システム、電子カルテやレセコン、診察券アプリなどの他社システムと連携でき、利便性が高いのが特徴です。さらに、17インチタッチパネルで直感的に操作でき、現金を一括投入できる仕様になっているため、年配の患者でも取り扱いしやすいのが魅力です。
3.テマサック(株式会社カワニシバークメド)
引用: テマサック
テマサックは、クリニックや薬局向けの自動精算機です。シンプルなデザインに加えて、1000色以上のカラーバリエーションから自院にあった色を選べます。
テマサックの特徴として、デジタルサイネージへのお知らせ表示機能があります。この機能を利用することにより、休診日や自費診療、イベントなどの情報を患者に知らせられるため、患者へ共有したい情報を発信するのに効果的です。
また、年間362日のサポート体制 があるため、トラブル発生時もスピーディーな復旧が可能です。
4.ハヤレジスタンド (ハヤレジ株式会社)
引用:ハヤレジスタンド
ハヤレジスタンドは、請求情報や釣銭計算を自動で処理できるため、会計ミスの防止に貢献します。また、正確な会計はレジ締めの作業負担の軽減にもつながります。
さらに、準備金の計数を自動化しているため、紙幣と硬貨を投入するだけでレジ立ち上げが可能になる点も魅力の1つです。このように、ハヤレジスタンドは会計の業務効率を向上し、正確な会計処理を可能にした自動精算機です。
5.TH-Z(株式会社アルメックス)
株式会社アルメックスは、医療機関、ビジネスホテル、アミューズメント施設向けの自動精算機やセルフチェックイン機を提供する企業です。
多種多様な自動精算機を持つ中で、特に「自動精算機TH-Z」は医療の現場からの要望を反映 し、病院専用にされています。
この機種は21.5インチの大型モニターを搭載しており、視覚に問題のある方や高齢者でも操作が容易です。クレジットカードのようなキャッシュレス精算機能も備えており、利用者やスタッフの負担を大幅に軽減できる点が特徴です。
自動精算機の価格でよくある3つの質問
費用対効果の高い自動精算機について理解できたところで、次は自動精算機の価格でよくある3つの質問を紹介します。紹介する質問は次の3つです。
- 【質問1】自動精算機の導入費用を抑えるコツは?
- 【質問2】自動精算機を導入するメリットは?
- 【質問3】自動精算機を導入するデメリットは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
【質問1】自動精算機の導入費用を抑えるコツは?
自動精算機の導入費用を抑える方法は、以下の2つです。
- 助成金・補助金を活用する
- レンタル・リースを活用する
これらを活用することで、初期費用を抑えることができます。詳細は、本記事内のコストを抑えて自動精算機を導入する2つの方法にて解説しておりますのでそちらをご確認ください。
【質問2】自動精算機を導入するメリットは?
自動精算機の導入には多くのメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
- スムーズな決済による待ち時間の短縮
- 会計ミスの軽減
- 人件費の節約
- 感染リスクの軽減
自動精算機を導入することで、これらの恩恵を受けられます。自動精算機の導入は、患者とスタッフの双方によい影響をもたらし、業務効率化と患者満足度の向上につながります。
【質問3】自動精算機を導入するデメリットは?
自動計算機の導入は多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。主なデメリットは以下の通りです。
- 高齢者には操作が難しい
- 故障などの機器トラブルへの対応が必要
- 初期投資や運用にかかるコストが高額なケースが多い
歯科医院で自動精算機を導入する際には、これらの対処方法についても検討し、予算や目的に合わせて最適な選択を行うことが重要です。
まとめ
この記事では、自動精算機の価格相場やコストを抑えて導入する方法、費用対効果の高い自動精算機について紹介しました。
費用対効果の高い自動精算機を選ぶためには、患者目線での操作性やキャッシュレス決済への対応有無、レセコンや電子カルテとの連動可否などに考慮する必要があります。
これらのポイントを抑えて、費用対効果の高い自動精算機の導入を検討してみてください。
クラウド歯科業務支援システムDentisは、自動精算機との連携にも対応しています。連携可能な機器に関してお気軽にお問い合わせください。
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