クリニック経営を成功に導く7つのポイント|失敗するクリニックの特徴やよくある質問もご紹介!
2023年08月24日
クリニックを開業することは、医師の夢の一つかもしれません。しかし、開業するだけでは成功とは言えません。クリニック経営には、さまざまな要素が関わってきます。
クリニック経営を成功に導くためには、どのようなポイントに注意すべきでしょうか?この記事では、クリニック経営を成功に導く7つのポイントをご紹介します。また、失敗するクリニックの特徴やよくある質問にもお答えします。
INDEX
- クリニック経営とは?
- 経営に失敗するクリニックの特徴は5つ
- 1.院長自身が業務に追われてる
- 2.患者のリピート率が低い
- 3.集患対策を実施していない
- 4.経営の知識が不足している
- 5.スタッフの離職率が高い
- クリニック経営を成功に導くポイントは7つ
- 1.経営理念を具体的に策定する
- 2.クリニックの独自性を示す
- 3.開業場所の選定に時間をかける
- 4.クリニック経営のコンサルタントに相談する
- 5.無駄な経費を削減する
- 6.スタッフの労働時間や環境に気を配る
- 7.ITを積極的に導入する
- クリニックの経営でよくある2つの質問
- 【質問1】クリニックの開業で失敗しないための心構えは?
- 【質問2】クリニック開業のおおまかな流れは?
- まとめ
クリニック経営とは?
クリニック経営とは、医師としての診療だけでなく、経営者としての責任も負うことを意味します。患者のニーズに応える医療サービスの提供、スタッフの採用・教育・管理、財務・会計・経理の運営、集患・マーケティングの戦略など、さまざまな要素が関わっています。
経営に失敗するクリニックの特徴は5つ
ここでは、よくある5つの課題とその対策について紹介します。
1.院長自身が業務に追われてる
クリニック経営において、院長は診療と経営両方の責任があります。しかし、全ての業務を自身で担うには、時間とエネルギーが不足し、スタッフと患者への対応が疎かになりかねません。また、スタッフのモチベーション低下を引き起こす可能性もあります。
業務負荷を軽減するためには、適切な業務委譲、スタッフ教育、そして外部の専門家の利用が重要です。これにより、院長は医療業務に専念でき、クリニックの効率とサービス品質が向上し、結果的に患者満足度が高まります。
2.患者のリピート率が低い
クリニック経営において、患者のリピート率は重要な指標です。リピート率が低いということは、患者がクリニックに不満を持っているということで、集患や評判に影響します。
リピート率を高めるためには、質の良い診療、優れたスタッフの接遇、予約と待ち時間の管理、定期的なフォローアップ、そして患者からのフィードバックへの対応が必要です。
3.集患対策を実施していない
クリニック経営において、集患対策は売上に直結する重要な要素です。集患対策を実施しないと、クリニックの知名度や評判が低くなり、他院に患者が流れていく可能性があります。
集患対策するためには、クリニックの特徴の明確化、情報発信、地域の医療機関との連携、外観や内装の工夫、サービスや設備の充実などが必要で、患者のニーズに応じて柔軟に対応することが求められます。
4.経営の知識が不足している
クリニック経営には、財務や会計の知識と法規制の理解が必要です。知識が不足している状況では、経営上の問題や法的リスクを生む可能性があります。
対策には、書籍の学習、セミナーへの参加、専門家への相談、そして業界情報の定期的なチェックが重要となります。これらを通じて、適切な経営判断をして、クリニックの安定成長を目指すべきです。
5.スタッフの離職率が高い
クリニック経営において、スタッフはクリニックの顔とも言える重要な存在です。スタッフの離職率が高いと、信頼度の低下や採用・教育コスト増加が問題となります。
対策には、スタッフの適性に基づく仕事の割り振りがあります。労働環境の改善とキャリアサポートも必要です。また、良好なコミュニケーション環境の作り出しも欠かせません。
スタッフの労働に対する感謝と評価の表明が必要です。
クリニック経営を成功に導くポイントは7つ
クリニック経営を成功に導くポイントは7つあります。
それぞれについて、詳しく説明します。
1.経営理念を具体的に策定する
経営理念はクリニックの目指すべき方向性や価値観を示すものです。
- 自分が医師として何を目的としているか、何を大切にしているかを考える
- 提供する医療サービスの特徴や強みを考える
- 社会に果たすべき役割や貢献を考える
- 理念を簡潔でわかりやすい言葉で表現する
- 理念をスタッフや患者に周知し、共感や支持を得る
経営理念を策定することは、クリニックのブランド力や競争力を高めることにもつながります。
2.クリニックの独自性を示す
自分たちのクリニックが、他と何が違うかを見せることが大切です。
- 特徴や強みを明確にする
- 理念やビジョンを策定し、スタッフや患者に周知する
- 専門性や特色をアピールするホームページやSNSなどで情報発信する
- 外観や内装を工夫し、印象に残るデザインにする
- サービスや設備を充実させ、患者の満足度を高める
自分たちのクリニックの魅力を伝えるために、様々な工夫が必要です。
3.開業場所の選定に時間をかける
クリニック経営において、開業場所は集患や売上に大きく影響します。開業場所の選定に時間をかけるためには、以下のような対策が必要です。
- 診療科目やターゲット層に合わせた地域を選ぶ
- 地域の人口や世帯数、年齢層、所得水準などのデータを分析する
- 地域の医療需要や競合状況を調査する
- 地域の医療機関や介護施設と連携できるかどうかを考慮する
- 交通アクセスや駐車場の有無なども重視する
慎重に検討し、クリニックに最適な場所を見つけましょう。
4.クリニック経営のコンサルタントに相談する
自分だけで判断するのではなく、外部の専門家やコンサルタントに相談することも有効です。
- 開業前からコンサルタントと連携し、開業計画や予算などを作成する
- 提案された戦略や施策を実行し、効果測定や改善策を検討する
- 定期的にコミュニケーションを取り、現状報告や相談事項などを共有する
- 学んだ知識やノウハウをスタッフにも伝える
クリニック経営のコンサルタントに相談することは、自分の視野を広げることにもつながります。
5.無駄な経費を削減する
無駄な経費を削減することは利益率の向上につながります。
- 診療報酬の算定やレセプトの作成に注意し、返戻や減点を防ぐ
- 医薬品や物品の在庫管理や発注管理を徹底し、廃棄や滞留を防ぐ
- スタッフの労働時間や残業時間を管理し、人件費を抑える
- 電気代や水道代などの光熱費を節約する
- 広告費や備品費などの経費も見直し、必要最低限にする
無駄な経費を削減することは、クリニック経営の安定化や発展にもつながります。
6.スタッフの労働時間や環境に気を配る
労働時間や環境に気を配ることはスタッフのモチベーションや定着率に影響します。
- スタッフの能力や適性に応じた仕事を割り振る
- スタッフの労働条件や待遇を改善する
- スタッフのモチベーションやキャリアプランをサポートする
- スタッフ同士のコミュニケーションやチームワークを促進する
- スタッフへの感謝や評価を伝える
自分たちのクリニックのスタッフを大切にするために、様々な工夫が大切です。
7.ITを積極的に導入する
ITを積極的に導入することは業務効率化やサービス向上に役立ちます。
- オンライン予約システムやセルフレジシステムなどで受付時間や待ち時間を短縮する
- 電子カルテシステムや画像診断システムなどで診断精度を向上させる
- オンライン診療システムで遠隔診療や在宅診療を行う
- メールやSMS送信可能な予約システムで患者へリコール対策を行う
- クラウドシステムやバックアップシステムなどでデータの管理や保護する
自分たちのクリニックのニーズに合わせて、最適なITツールを選択し、活用しましょう。
クリニック経営において、ITを積極的に導入することは、業務効率化や患者満足度の向上に大きく貢献します。
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クリニックの経営でよくある2つの質問
クリニックの経営に関する、よくある質問と回答を紹介します。
【質問1】クリニックの開業で失敗しないための心構えは?
クリニックの開業で成功するためには、以下の心構えが必要です。
-
開業医マインドをもつ
開業医は勤務医とは異なり、全ての責任を負います。事業主としての覚悟を持ち、経営や管理に積極的に取り組むことが重要です。
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経営者・管理者・医師の一人三役をこなす
クリニックの院長は経営者、管理者、医師の役割を担います。これらの役割を理解し、バランスよく遂行する必要があります。
これらの心構えを持つことで、開業後の戸惑いや悩みを減らし、スムーズな経営を実現できます。
【質問2】クリニック開業のおおまかな流れは?
クリニック開業のおおまかな流れは、以下のようになります。
-
開業検討(1年~1年半前)
開業時期や事業計画の策定、開業地や開業形態の選定、診療圏分析、診療方針や経営理念の決定などをします。
-
開業計画(半年~1年前)
医療機器・什器・備品・人件費の計画、事業計画書の策定、税理士紹介、開業資金交渉などをします。
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開業準備(3ヶ月前~半年前)
借入に対 するリスク回避、設計・施工、管理諸規定などをします。
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開業予告(1か月〜2か月前)
スタッフの採用および開業PR、保健医療機関への申請およびスタッフ研修などをします。
-
最終チェック(開業直前)
クリニック引き渡し、医療機器・什器・備品等の納品・設置・点検、スタッフ教育・トラブル対策などをします。
自分たちのクリニックの開業に必要なことを確認し、一つひとつ丁寧に行いましょう。
まとめ
クリニック経営は容易なことではありませんが、失敗するクリニックの特徴や成功に導くポイントを把握することで、より効果的な経営戦略を立てることができます。
また、クリニック経営のコンサルタントに相談したり、ITを積極的に導入することも有効な方法です。特にITはクリニック経営において欠かせないツールであるため、クリニックを経営したいと考えている場合、ITシステムの活用を視野に入れて計画することをおすすめします。
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