【2023年最新】歯科開業医の年収相場とは?集患方法や自費診療率を上げる方法も徹底解説します!

【2023年最新】歯科開業医の年収相場とは?集患方法や自費診療率を上げる方法も徹底解説します!

2023年09月12日

「独立開業しようか?」「このまま勤務医でいようか?」このように悩む歯科医師は少なくありません。この記事では、歯科歯科開業医の年収相場について解説します。

併せて、年収を向上させるための集患方法や自費診療数を高めるためのポイントについてもご紹介します。独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科開業医の年収相場とは?

歯科開業医の年収相場を理解するには、歯科勤務医と比較するとわかりやすいかもしれません。ここでは実際の平均年収のデータをもとにそれぞれを比較しながらご紹介します。

歯科開業医の年収相場

厚生労働省が実施した調査によると、医療法人院長の平均年収は約1,475万円です。その一方、個人開業した歯科医師の平均年収は約646万円となっています。

一見すると、平均年収が低く見えてしまうかもしれませんが、公表されているデータでは内部資金などの情報は記載されていません。

たとえば、院長自身が給料を多く取ってしまうと、内部留保が尽きてしまうおそれがあるため、資金としてプールしていることが考えられます。
参考:医療経済実態調査(医療機関等調査)|厚生労働省

歯科勤務医の年収相場

歯科勤務医の平均年収は、690万〜700万円程度とされています。さらに、医療法人で働く歯科医師の場合、約727万〜746万円となり年収はやや高い傾向にあるようです。
参考:令和4年 賃金構造基本統計調査 職種|厚生労働省

一般的に、企業の規模と平均年収は比例しますが、歯科医院においては当てはまりません。企業規模と平均年収をご紹介すると、以下の通りです。

  • 企業規模10〜99人:約815万円
  • 企業規模100〜999人:約903万円
  • 企業規模1,000人以上:約752万円

歯科開業医が年収(売上)を向上するための5つの方法

歯科開業医が年収(売上)を向上するためには集患が重要です。集患方法には、以下の5つが挙げられます。

  1. 広告・宣伝のポイントを明確にする
  2. SEO・MEO対策を実施する
  3. SNSを活用する
  4. 歯医者ポータルサイトを利用する
  5. 予約管理システムの導入

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.広告・宣伝のポイントを明確にする

広告や宣伝は、集患するために欠かせない施策です。しかし、効率よく集患するには、5W1H(When・Where・Who・What・Why・How)を明確にした広告作成が求められます。

自院が求める患者に応じてアピールポイントを考える必要があり、訴求する例を挙げると以下の通りです。

  • インプラント治療:治療経験の豊富を訴求
  • かかりつけ医:定期的なケアや安心感を訴求

費用対効果を高めるには、上記のようなコンセプトを明らかにしたうえで、広告や宣伝を制作してみてください。

2.SEO・MEO対策を実施する

SEO・MEO対策は、オンライン上から自院を見つけてもらいやすくするための施策です。それぞれの施策の概要は以下の通りです。

  • SEO対策:Google検索上位表示を目指し、サイトを見つけてもらいやすくする施策
  • MEO対策:Googleマップの店舗検索順位を上昇させるための施策

SEO・MEO対策を実施することによって、全国の患者に自院の存在を知ってもらえるようになります。このことから、将来的に患者になる人が増える可能性を高めることにつながるかもしれません。

しかし、これらの施策は結果が出るまでに時間を要し、定期的な情報更新が求められます。すぐに効果が出ないからといって、投げ出すのではなくコツコツと取り組むことが重要です。

3.SNSを活用する

歯科医院がSNSを活用して集患する場合、FacebookやLINEを利用することをおすすめします。

Facebookでは、長文を投稿できることや実名で登録されていることが特徴です。そのため、実際の知り合いとつながる機会が多い傾向にあります。また、患者が「いいね」してくれた場合、友達へ波及しやすいことも魅力のひとつです。

LINEでは「LINEビジネス」を利用すると、メッセージの一斉送信や来院を促すリコールができます。コストはかかりますが、患者と効率的にコミュニケーションを図るために効果的なSNSです。

4.歯医者ポータルサイトを利用する

歯医者のポータルサイトは、エリアや治療内容ごとに医院の情報がまとめられているWebサイトです。よく知られているポータルサイトには、以下のようなものが挙げられます。

  • EPARK歯科
  • 歯科タウン
  • 歯医者さんネット

歯科医ポータルサイトには、検索した人が関連するキーワードごとに表示されることが特徴です。そのため、診療を検討している段階のユーザーが多い傾向にあります。

ポータルサイトへ掲載することによって、認知度が低くても選択肢のひとつとしてもらえることが期待できます。

5.Web予約システムの導入

Web予約システムとは、インターネット上から患者が受診の予約ができるシステムです。

予約管理システムを導入することによって、患者が長時間診察の順番を待つ必要がなくなります。このことから、仕事が忙しい人でも受診しやすくなり、幅広い層の集患効果を期待できるでしょう。

ほかにも、患者が診察日を忘れてしまうことを予防するリマインド機能を活用することにより、キャンセル対策にもつながります。

クラウド歯科業務支援システムDentisでは、予約管理を含む歯科業務が1つのシステムで導入可能なため業務を効率化することが可能です。

歯科開業医が年収アップのために自費診療率を上げる4つの方法

歯科開業医が年収アップのために自費診療率を上げる方法には、以下の4つが挙げられます。

  • ホームページやSNSで提供している自費診療を紹介する
  • パンフレットなど院内のツールを活用する
  • 患者とのコミュニケーションに注意する
  • 紹介を獲得する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.ホームページやSNSで提供している自費診療を紹介する

自費診療に力を入れていることを周知するには、ホームページやSNSで提供している内容を紹介することが欠かせません。これまでの実績が豊富なことを知ってもらわなければ、集患は難しくなるといえます。

ホームページに自費診療の特設ページを設けたり、SNSで治療内容や価格について発信したりすることで、自院が注目されやすくなることが期待できます。

2.パンフレットなど院内のツールを活用する

パンフレットや掲示物などの院内ツールを活用することによって、待ち時間に自費診療に関する情報提供ができるようになります。

受付や待合室、カウンセリング室など目につきやすい場所に、自費診療のパンフレットや価格表、具体例を設置することにより、患者の興味を引くことが可能です。また、患者の不安を払拭して、医院へ質問しやすい環境を整えることにもつながります。

3.患者とのコミュニケーションに注意する

患者とのコミュニケーションは、自費診療を増やすうえで注意したいことのひとつです。患者に診察内容などの説明をする際、暗い表情や悪い印象とならないように注意しなければなりません。

このときに悪い印象を与えてしまうと、診療内容がよかったとしてもネガティブに捉えらえてしまいます。これは高額な治療費が必要となる自費診療において、特に顕著に現れてしまいます。

コミュニケーションを図るうえで、重要なことは「患者がどのような欲求を持ち、何を得たいか」を考えることです。

4.紹介を獲得する

既存の患者から紹介を獲得するメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • コストがほとんどかからない
  • 質がよい患者の割合が多い
  • 歯科医院への信頼度が高い状態から治療開始できる

しかし、既存患者から紹介してもらえることが滅多にないことも考えられます。有効な施策としては「紹介カード」を自費診療を受けた患者全員に手渡すことです。

コストがかからないうえ、既存患者との関係性を強くする効果も見込めます。また、矯正などの自費診療は、紹介を経由して受診する人が多い傾向にあるようです。

歯科開業医の年収でよくある3つの質問

歯科開業医の年収でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 【質問1】歯科開業医で年収1億円は稼げる?
  • 【質問2】個人の歯科医院の平均年収は?
  • 【質問3】歯科開業医の月収は最低月収と最高月収でどれぐらい差がありますか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

【質問1】歯科開業医で年収1億円は稼げる?

歯科開業医が年収1億円を達成することは可能です。しかし、非常に難易度が高いといわざるを得ません。個人開業の歯科医師が年収1億円を目指す場合、平均年収の7倍を超える必要があります。年収1億円を達成するためにしなければならないことには、以下のようなものが挙げられます。

  • 人材を確保
  • 教育体制の充実
  • 集患を増やす
  • 受け入れ体制を確保する
  • 自費診療を増やす

これらのことを1つひとつ積み上げることによって、年収1億円を実現することが可能です。

【質問2】個人の歯科医院の平均年収は?

勤務医の平均年収690万〜700万円に対して、個人の歯科医院は約646万円です。いずれの立場であっても高年収には違いありません。
参考:医療経済実態調査(医療機関等調査)|厚生労働省

しかし、個人の歯科医院の場合、設備投資や人員確保に資金を充てる必要があるため、長期的な目線から運用を行うことが求められます。

また、正社員のような保障がないため、一定のリスクがあることも考えなければならないことにも注意が必要です。

【質問3】歯科開業医の月収は最低月収と最高月収でどれぐらい差がありますか?

歯科開業医の月収差を歯科医師会が発行している「歯科白書」を参考にすると以下の通りです。

  • 最低:15.7万円
  • 最高:260.9万円

最低・最高月収の差は約245万円、平均月収は109.9万円、中央値が103万円となります。年収に換算すると約1,200万円です。しかし、開業した地域によっては厳しいこともあり、需給ギャップがある地方では、年収500万を下回ることもあります。

まとめ

歯科開業医の年収相場について解説しました。歯科医師は高年収を得られる仕事とされていますが、独立した場合、経営するための資金を確保しなければならないため、個人の収入としては見えづらい部分があります。

また、独立した場合、集患できなければ年収を向上させることは難しいことです。年収を向上させる集患方法についてもご紹介しましたので、開業を検討している方は、参考材料のひとつとしてみてはいかがでしょうか。

クラウド歯科業務支援システムDentisは、歯科治療に必要な業務や受付業務をDX化することができ、患者へのサービス向上に貢献します。また、WEB予約などの機能もあり、集患にも効果的です。

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