電子カルテにおける導入費用の相場を解説|費用を決める要素や抑えるポイントもご紹介!

電子カルテにおける導入費用の相場を解説|費用を決める要素や抑えるポイントもご紹介!

2024年01月22日

電子カルテの導入を検討する場合、クラウド型とオンプレミス型での費用の違いについて理解しておくことが大切です。これらの費用の内訳について理解し、自院に合った電子カルテを選んでください。

本記事では、電子カルテにおける導入費用の相場や電子カルテの導入費用を決める要素について解説します。また、電子カルテの導入費用を抑えるポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

電子カルテにおける導入費用の相場

電子カルテにおける導入費用の相場について解説します。

  • クラウド型
  • オンプレミス型

それぞれについて詳しくみていきましょう。

クラウド型

クラウド型の電子カルテの導入費用は、一般的に100万〜200万円程度です。クラウド型は、基本的に個別にカスタマイズすることができないため、導入費用を安く抑えられる傾向にあります。

また、導入においてサーバーなどの機器を購入する必要がないため、その点においても費用を抑えることが可能です。

オンプレミス型

オンプレミス型の電子カルテの導入費用は、パソコンの台数に大きく左右されますが、一般的に250万〜400万円程度です。クラウド型とは異なり、サーバーを自院に設置したり、専用のパソコンを購入したりしなければならないため、導入費用が高額になる傾向があります。

費用の内訳

電子カルテを導入する際の費用の内訳については、クラウド型の場合、「導入費用+月額のシステム利用料」となり、オンプレミス型の場合は、「導入費用+月額(年額)の保守費用」の料金体系となるのが一般的です。

また、オンプレミス型の場合は、導入費用のなかにサーバーやソフトウェアの設置費用も含まれています。電子カルテを導入する場合は、このような費用の内訳について、詳細に理解する必要があります。

電子カルテの導入費用を決める2つの要素

次に、電子カルテの導入費用を決める要素について解説します。

  1. オンプレミス型かクラウド型か
  2. 機能オプションの追加

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.オンプレミス型かクラウド型か

電子カルテの導入費用については、オンプレミス型かクラウド型かによって大きく異なります。導入費用を抑えたい場合は、クラウド型の電子カルテがおすすめです。

一方で、オンプレミス型の場合は、専用機器の購入や院内サーバーの設置などが必要となり導入費用がクラウド型と比べて高くなる傾向があります。また、オンプレミス型の保守費用については、どれぐらいの頻度でメンテナンスや更新作業を実施するかによっても異なるため、導入前にあらかじめ確認しておきましょう。

買い切りかリースか

オンプレミス型の場合は、買い切りかリース化によっても費用が異なります。買い切りの場合は、導入時の一括支払いが必要で導入費用が高額になりますが、リースの場合は、月々のリース料を支払い分割にできます。

また、システムをアップデートするための費用や、サポート費用が必要になるケースもあります。さらに、リース契約で購入した場合は、リースアップ後に再契約が必要となり、その時点で新たな費用が発生する場合もありますので、事前に確認が必要です。

電子カルテの導入を検討する場合は、長期的な視点で費用を計算し、自院に合ったものを選ぶ必要があります。

利用するパソコンの台数

オンプレミス型の場合は、利用するパソコンの台数によっても費用が異なります。基本的にパソコンは電子カルテメーカー指定のものを購入する必要があり、電子カルテを利用するパソコンを追加する場合にも費用が発生します。

一方、クラウド型の場合は、パソコンを追加する場合に、パソコン本体の料金以外の追加費用がかからないケースがほとんどです。受付や診察室など、パソコンを設置したい数を予め把握した上で電子カルテの導入を検討することが重要です。

2.機能オプションの追加

機能オプションの追加についても、電子カルテの導入費用を左右する要素です。たとえば、サブカルテの追加や他社機器との連携などにより追加の費用が発生します。

電子カルテの導入を検討する際には、将来的な機能の拡張やオプションの追加も視野に入れ、総合的な費用の比較検討を実施するようにしてください。

電子カルテの導入費用を抑える3つのポイント

次に、電子カルテの導入費用を抑えるポイントについて解説します。

  1. 総コストを算出して比べる
  2. 助成金や補助金を活用する
  3. クラウド型電子カルテを選ぶ

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.総コストを算出して比べる

電子カルテを導入する場合は、導入費用だけでなく、総コストを算出して比較するようにしてください。毎月のランニングコストや周辺機器の整備費用など、導入にかかる費用を網羅的に把握する必要があります。

また、電子カルテの利用人数によっても、月額料金が変動するため、利用者の変動にも焦点を当てて考えてみてください。

それから、費用を比較する場合は、メーカーごとの詳細な見積もりを入手し、メーカーごとの費用の違いについて比較することが大切です。

電子カルテの運用にかかるコスト

電子カルテの運用にかかるコストには、主に以下の費用があります。

  • ハードウェア費用

    電子カルテの使用には、パソコンやプリンター、スキャナーなどの機器が必要になる

  • 周辺システムとの連携費用

    既存システムとの連携には、別途費用が発生する。一般的には、電子カルテと連携側のシステムの双方で費用を負担しなければならない

  • サポート・メンテナンス費用

    電子カルテを安心して利用するためには、メンテナンスが欠かせない。また、利用中の不具合に備えて、サポート体制を確認しておくことが大切

  • システム更新費用

    オンプレミス型の電子カルテの場合は、数年に1度はシステムの更新作業が必要になる。一般的には、導入費用と同等の費用が発生する

電子カルテの運用には、これらの費用が発生するため、事前に把握しておくようにしましょう。

2.助成金や補助金を活用する

電子カルテの導入費用を抑える方法として、助成金や補助金の活用が効果的です。

厚生労働省では、医療情報の連携推進を目的に「医療機関・薬局等における感染拡大防止等の支援」や経済産業省では「IT導入補助金」といった補助金制度が設けられています。

これらの給付条件に合致すれば、電子カルテの導入費用を大きく軽減できます。ただし、支給は導入後になるケースがほとんどのため、一時的に費用を負担しなければなりません。

3.クラウド型電子カルテを選ぶ

電子カルテの導入費用を抑えたい場合は、クラウド型の電子カルテを選ぶのがおすすめです。クラウド型の場合は、導入費用が安く、毎月の利用料のみで利用が可能です。

クラウド歯科業務支援システムDentisでは、電子カルテを含む歯科業務が1つのシステムで導入が可能です。

Dentis歯科業務支援システムのサービス資料をダウンロードする

歯科医院におすすめの電子カルテメーカー

クラウド型の電子カルテをサービスとして提供しているメーカーはいくつもあるため、それぞれの機能や費用を理解して、理想的な料金プランで導入できるものを選ぶのがおすすめです。

なお、歯科医院におすすめの電子カルテメーカーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【歯科医院向け】おすすめの電子カルテメーカー8選|よくある3つの質問もご紹介します!

電子カルテの導入費用でよくある2つの質問

最後に、電子カルテの導入費用でよくある質問について紹介します。

  • 【質問1】電子カルテを選ぶうえで重要なポイントは?
  • 【質問2】電子カルテ導入までの流れは?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

【質問1】電子カルテを選ぶうえで重要なポイントは?

電子カルテを選ぶうえで重要なポイントは以下のとおりです。

  • 操作性

    電子カルテは、システムによって操作性に差があるため、歯科医師やスタッフがストレスなく利用できるものを選ぶ

  • サポート体制

    導入前後のサポート体制が充実しているものを選ぶ

  • 既存システムとの親和性

    既存システムとの連携を考えている場合は、連携可能な電子カルテを選ぶ

これらのポイントを押さえて、理想的な電子カルテを選択してください。

【質問2】電子カルテ導入までの流れは?

電子カルテの導入には、以下のステップが必要です。

  • 電子カルテを選ぶ

    費用や機能を中心に、自院に合った電子カルテを選定する

  • 要件の確認を実施する

    操作性やサポート体制、カスタマイズ性などの要件を総合的に判断する

  • 試験的に運用を開始する

    設置日や初期設定について打ち合わせを実施し、試験運用を開始する

  • 実運用を開始する

    試験運用で問題がなれれば、本格的に実運用を開始する

電子カルテの選定から実運用に至るまでは、6カ月から12カ月程度の期間をみておく必要があります。

まとめ

この記事では、電子カルテにおける導入費用の相場や導入費用を決める要素、電子カルテの導入費用を抑えるポイントについて解説しました。

電子カルテの導入を検討する場合、クラウド型とオンプレミス型での費用の違いについて理解しておきましょう。なるべく費用を抑えて導入したい場合は、助成金や補助金の活用も視野に入れて、クラウド型の電子カルテを選ぶのがおすすめです。

クラウド歯科業務支援システムDentisでは、電子カルテを含む歯科業務が1つのシステムで導入が可能です。

Dentis歯科業務支援システムのサービス資料をダウンロードする

ブログ一覧に戻る