【歯科医院向け】リスティング広告を利用するメリットとは?注意点と成功のポイントをくわしく解説!
2023年09月27日
リスティング広告は、歯科医院の集患に効果的なツールです。この記事では、歯科医院向けにリスティング広告の仕組みや費用相場などを分かりやすく紹介します。
リスティング広告で集患するためのポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
- リスティング広告とは?
- リスティング広告費用の仕組み
- 歯科医院がリスティング広告を利用する4つのメリット
- 1.SEO対策より即効性がある
- 2.歯科医院を探している人にピンポイントで広告できる
- 3.低予算で始められる
- 4.効果の測定がしやすい
- 歯科医院がリスティング広告を運用する際に知っておくべき2つの注意事項
- 1.医療広告ガイドラインの規制事項を理解する
- 2.限定解除要件について理解する
- 歯科医院がリスティング広告で成果を出すための6つの運用ポイント
- 1.配信する地域を設定する
- 2.検索キーワードのマッチタイプを絞る
- 3.無駄な検索キーワードを除外する
- 4.診療内容ごとにリンク先を変更する
- 5.広告のターゲットを絞る
- 6.予約フォームと電話ボタンのどちらから予約が入るか分析する
- 歯科医院のリスティング広告の利用でよくある3つの質問
- 【質問1】歯科医院がリスティング広告にかける費用相場は?
- 【質問2】リスティング広告の運用を代理店に依頼するメリットは?
- 【質問3】リスティング広告の審査に落ちる要因とは?
- まとめ
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、インターネットの広告のことで、検索エンジン上で患者が検索したキーワードに合わせて表示されます。患者の検索結果を元に、表示されるため「検索連動型広告」とも呼ばれます。
たとえば、検索エンジンで「歯科医院+地域名」などのキーワードを入力した際に、自院の情報を検索結果ページに掲載することができ、特定の地域で歯科医院を探している人たちに効果的に自院の存在をアピールすることができます。
リスティング広告費用の仕組み
リスティング広告費用は、「クリック単価×クリック数」で決まります。そのため、広告が表示されただけでは、費用がかかりません。
患者が広告をクリックしたときに費用が発生する仕組みです。この費用は「クリック単価」と呼ばれ、1回のクリックにつき、いくら支払うかを事前に設定します。
クリック単価は、キーワードごとに異なります。そして、リスティング広告の掲載順位については、主にオークション形式で決定されます。同じキーワードで広告を出す複数の企業が入札し、最も高い入札額を提示した企業が最上位に表示される仕組みです。
しかし、入札額だけでなく、広告の品質や実績も掲載順位に影響します。品質や実績が高いほど、掲載順位が上がりやすくなります。
歯科医院がリスティング広告を利用する4つのメリット
歯科医院がリスティング広告を利用するメリットについて4つ紹介します。
1.SEO対策より即効性がある
SEO対策は、長期的に安定した集客効果を得られますが、その反面、時間やコストがかかります。リスティング広告は、広告を出稿するだけで、すぐに検索結果の上位に表示することが可能です。
また、広告の配信期間や予算を自由に設定できるため、柔軟に運用ができます。そのため、リスティング広告は、SEO対策より即効性があるといえます。
2.歯科医院を探している人にピンポイントで広告できる
リスティング広告を利用すると、歯科医院を探している人にピンポイントで広告を表示することができます。これは、歯科医院の集患にとって非常に有効な方法です。
なぜなら、検索エンジンで歯科医院を探している人は、歯科治療に対するニーズや関心が高く、何かしらの診療を検討もしくは必要としているためです。
リスティング広告は、患者の検索ニーズに応える広告手法であり、見込み客の獲得に効果的です。
3.低予算で始められる
リスティング広告は、1日単位で予算を指定し、その予算の範囲内で広告が表示されます。金額は1日1円からスタートできるので、低予算からでも広告を出稿できます。
4.効果の測定がしやすい
リスティング広告は、看板広告などのオフライン広告や他のオンライン広告と比べて、効果測定の容易さが魅力といわれています。管理画面では、設定したキーワードごとのクリック単価やコンバージョン率(ホームページ訪問者のうち、フォームからの予約・問い合わせ電話などの具体的な成果に至った比率)を確認することができます。
また、広告の表示回数や、ホームページへの訪問者数、さらには予約や問い合わせなどの患者の細かなアクションまで、詳細に確認することでき、広告としての効果の有無を確認することが可能です。
歯科医院がリスティング広告を運用する際に知っておくべき2つの注意事項
運用する際に知っておくべき注意事項について、わかりやすく説明します。
1.医療広告ガイドラインの規制事項を理解する
医療広告ガイドラインとは、医療法に基づいて厚生労働省が定めた医療機関の広告に関する指針です。医療広告ガイドラインで禁止されている項目は以下の通りです。
- 虚偽広告
- 比較優良広告
- 誇大広告
- 患者などの主観に基づく治療内容や効果の体験談【新設】
- 公序良俗に反する内容の広告
- その他
- 品位を損ねる内容の広告
- 他法/他法令に関する広告ガイドラインに違反
リスティング広告は、インターネット上でその医療機関がスポンサーとして表示されるものであり、医療広告ガイドラインの規制対象になります。したがって、リスティング広告の文言や画像には、上記の禁止事項に注意しなければなりません。
2.限定解除要件について理解する
限定解除要件とは、医療広告ガイドラインで定められた条件を満たすことで、広告可能事項の限定を解除し、他の事項を広告できる制度です。
限定解除要件は以下の4つです。
- 医療に関する適切な選択に資する情報であって患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトその他これに準じる広告であること
- 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会ができるよう、問い合わせ先を記載することその他の方法により明示すること
- 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
- 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること
限定解除要件を満たさない場合は、広告可能事項の限定が適用され、診療科目や診療時間などの最低限の情報しか掲載できません。
出典:厚生労働省.3-1 限定解除要件について.2023-02.https://www.mhlw.go.jp/content/000808457.pdf.(参照2023‐09‐20)
歯科医院がリスティング広告で成果を出すための6つの運用ポイント
リスティング広告で成果を出すための運用ポイントについて、わかりやすく説明します。
1.配信する地域を設定する
歯科医院の広告は、自院に通える患者にだけ見せることが大切です。そのためには広告を表示する対象となる地域を指定することで、自院に通える患者にだけ広告を表示でき、基本的な設定となります。
2.検索キーワードのマッチタイプを絞る
歯科医院の広告は、表示させたい検索キーワードの厳密性の調整、つまりマッチタイプを絞ると効果的です。マッチタイプが広いと、広告費用が高くなり、関係ない検索にも表示されるためです。
たとえば、「歯科医院」というキーワードで広く一致しているものを選ぶと、「歯科医院 開業」などの検索にも広告が出てしまいます。これは、歯科医院の集客には無駄な広告です。
マッチタイプが狭いと、広告精度が高くなり、狙った患者にだけ広告を表示することができます。具体的には、「歯科医院 インプラント」でフレーズマッチを選ぶと、インプラント治療に興味のある患者にアピールできます。
3.無駄な検索キーワードを除外する
無駄な検索キーワードを除外するとは、自院に関係のないキーワードで広告を表示させないことです。これは、広告の効果や精度を高めるために必要です。
無駄な検索キーワードを除外しないと、広告費用が無駄になります。また、広告のクリック率やコンバージョン率が低くなります。
無駄な検索キーワードを除外する方法は、マイナスワードを設定することです。たとえば、「歯」や「歯科」などの広いキーワードで広告を出稿した場合、「-磨き」「-ブラシ」「-グッズ」などのマイナスワードを設定するのが良いといえます。
4.診療内容ごとにリンク先を変更する
リンク先を変更することで、患者のニーズに合わせた情報を提供できます。歯科医院がリスティング広告で成果を出すためには、リンク先を変更することが重要です。
なぜなら、リンク先を変更しないと、患者の興味や関心に応じた情報が見つからないため、ウェブサイトから離脱してしまう可能性が高くなるためです。また、リンク先を変更しないと、広告のコンバージョン率が低くなります。
つまり、歯科医院がリスティング広告で成果を出すためには、リンク先を変更して、患者の検索意図に合わせたウェブサイトに誘導する必要があります。
5.広告のターゲットを絞る
広告のターゲットを絞る方法としては、属性ターゲティングや行動ターゲティングなどがあります。たとえば、高齢者向けの歯科医院は、年齢層や性別などの属性や、介護や健康などのキーワードを検索した患者をターゲットにするのがよいです。
広告のターゲットを絞らないと、関係のない患者にも広告が表示されて、広告費用が無駄になります。また、広告のクリック率やコンバージョン率が低くなります。
6.予約フォームと電話ボタンのどちらから予約が入るか分析する
予約フォームと電話ボタンのどちらから予約が入るかによって、患者の好みや要望が違うかもしれません。たとえば、予約フォームから予約が多い場合は、ウェブサイトに詳しい情報を載せたり、予約フォームを目立たせると効果が上がります。
また、電話ボタンからの予約が多い場合は、広告文に電話番号や電話のメリットを書くことがおすすめです。
歯科医院のリスティング広告の利用でよくある3つの質問
歯科医院のリスティング広告の利用に関する質問にお答えします。
【質問1】歯科医院がリスティング広告にかける費用相場は?
リスティング広告の費用は、主に以下の2つの要素で決まります。
- クリック単価:広告をクリックしたときに発生する費用
- クリック数:広告がクリックされた回数
したがって、リスティング広告の費用相場は一概には言えませんが、歯科医院の場合は月額5万円〜10万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで参考値であり、実際の費用は運用状況や目標によって異なります。
【質問2】リスティング広告の運用を代理店に依頼するメリットは?
リスティング広告の運用を代理店に依頼するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 工数と時間がかからない
- 専門知識とノウハウがある
- 医療広告ガイドラインに対応できる
代理店に依頼することで、歯科医院での診療に集中できるメリットもあります。リスティング広告は、常に市場の動向や競合の状況に応じて最適化する必要がありますが、代理店ならその作業を任せられます。
【質問3】リスティング広告の審査に落ちる要因とは?
リスティング広告を出稿するためには審査があり、場合によっては審査に落ちてしまうこともあります。
審査に落ちる要因は、主に以下の6つが挙げられます。
- 入稿規定の違反
- 最上級表現の使用
- 薬事法への抵触
- リンク先のエラー
- 広告文とリンク先の関連性が低い
- サイト内の主体者表記がない
これらを避けるためには、入稿前に広告文やリンク先の内容をしっかり確認し、必要に応じて修正することが重要です。また、代理店に依頼する場合は、医療広告ガイドラインに精通した代理店に依頼することもおすすめです。
まとめ
リスティング広告は、歯科医院の集患に効果的なツールです。しかし、リスティング広告を運用するには、医療広告ガイドラインや限定解除要件などの規制事項を理解する必要があります。
また、キーワードや広告文、リンク先などの設定にも注意が必要です。そして、自院の魅力や診療内容、サービスついて広告表示することで、ターゲット層に効果的にアピールすることができます。
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