【院長必見】歯科医院のリコール率を上げる5つの方法|計算方法や平均、よくある質問をご紹介!

【院長必見】歯科医院のリコール率を上げる5つの方法|計算方法や平均、よくある質問をご紹介!

2023年10月30日

リコール率を上げることで無理なく利益を向上できるため、余裕のある歯科医院の経営を実現できます。

本記事では、リコール率の概要やリコール率の計算方法について解説します。またリコール率を上げる方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯科医院におけるリコール率とは?

歯科医院におけるリコール率について紹介します。リコール率を理解するうえで、知っておくべき概要は以下の3つです。

  • リコールとは?
  • リコール率の計算方法
  • 歯科医院におけるリコール率の平均

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

リコールとは?

「リコール」とは、歯科医院に来院した患者に対して、定期検診もしくは、単に再来院を促すことを指し、より上位定義の再来院の促進がよく使われる定義となります。

リコール率の計算方法

リコールには「再来院率を測る場合」・「リコール施策の有効度合いを測る場合」など目的に応じて、様々な定義があります。

今回は上記に対応した2つの計算式を紹介します。


まず、再来院率を測るための計算式は以下の通り求められます

リコール率(再来院率)=再度来院した患者数 ÷ 初診患者

こちらの計算式では、一般的にいうリピート率となり、後述する通り、初診時の対応がどれだけ満足を得られているか、などに影響される重要な指標です。

「初診患者」に新患のみでなく再初診も含むかは、どこまでを対象にして医院の状況を把握したいかの目的により適切な定義が変わるため、ご自身の医院の状況に応じて使い分けてみてください。

次に、リコール施策の有効度合いを測るための計算式は以下の通り求められます。

リコール率(リコール施策成功率) = 再度来院した患者数 ÷ リコールの案内をした患者数

こちらの計算式では、自院のリコール施策の成功度合いを定量的に把握することができます。ぜひ活用し、改善に役立ててみてください。

歯科医院におけるリコール率の平均

ここでは定期検診を目的として受診している患者の割合をお伝えいたします。

日本歯科医師会が発表した「歯科診療に関する生活者調査」の2020年のデータでは、定期検診の目的で歯科医院を受診している人は全体の約34%を占めています。

そして、年代別に比較しても、定期検診の受診率に大きな差はないことから、多くの世代で定期検診に関心があることがわかります。また、2018年の約31%から比較すると3%増加しており、わずかながら定期検診への関心を持つ患者が増加している傾向です。

この約34%という数字は、リコール率(再来院率)の1つの目安として捉えることができるといえます。

参考:2022年「歯科診療に関する生活者調査」

歯科医院のリコール率を上げる3つの方法

リコール率の計算方法や平均値について理解できたところで、次はリコール率を上げる方法について紹介します。主な方法は次の3つです。

  1. 再来院を促すツールを積極的に利用する
  2. 患者の信頼度・満足度を高める
  3. 患者に定期検診の重要性を伝える

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.再来院を促すツールを積極的に利用する

歯科医院のリコール率を上げるためには、再来院を促すツールの活用が欠かせません。定期検診は次回の予約をしても、数か月のうちに次回の予約日を忘れてしまう人も少なくありません。

そのため、メールやLINE、はがきなどを用いて次回の予約をお知らせする仕組みを構築することが大切です。ただし、スタッフの負担が大きい場合は、運用を継続することが難しくなるため、なるべくスタッフの負担が少ない方法を選ぶことが重要です。

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2.患者の信頼度・満足度を高める

リコール率を上げる鍵は、患者の信頼度や満足度を高めることです。患者は歯科医院のスタッフの対応や、処置内容などに満足して再来院します。そのため、スムーズな対応や丁寧な説明、良好なコミュニケーション、清潔な環境などへの配慮が重要です。

特に定期検診やメンテナンスでの歯科衛生士の役割は大きく、技術面とコミュニケーションの面はもちろん、患者が「また来院したい」と考える診療を提供できるように心がけなくてはなりません。

3.患者に定期検診の重要性を伝える

リコール率を上げるには、「定期検診の重要性」について患者に理解してもらう努力が必要です。具体的には、治療完了後に予防計画を提案し、その場で再来院予約をとってもらう方法があります。

特に治療完了後の患者は、一時的に予防歯科に関する関心が高まる傾向があります。こうした患者に定期検診の目的説明と意味づけをすることで、定期検診に興味を示してもらえるようになります。

また、口頭での案内だけではなく、待合室のモニターやリーフレットなどを活用して、定期検診を促すこともおすすめです。

歯科医院のリコール率でよくある2つの質問

リコール率を上げる方法について理解できたところで、次はよくある質問について紹介します。紹介するのは次の2つです。

  • 【質問1】すぐに取り組めるリコール率アップのコツは?
  • 【質問2】リコールの間隔を短くすると患者に嫌われる?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

【質問1】すぐに取り組めるリコール率アップのコツは?

歯科医院のリコール率をアップするためには、スタッフからの案内やチラシの配布などが比較的容易に始められる対策です。歯科医院から患者へ定期健診を促すことで、患者は定期健診の必要性を感じ、リコール率をアップさせることができます。

また、リマインド機能を有した予約システムを導入することも効果的です。リコール率をアップするには、予約を忘れている患者へのリマインドが重要になります。このようにリマインド機能をもったシステムを利用することで、予約日時通りの定期健診を促す効果が期待でき、リコール率を維持できます。

これらの施策を並行して実施することで、リコール率をアップする効果が期待できるのです。

【質問2】リコールの間隔を短くすると患者に嫌われる?

例えば、3ヶ月のような比較的短いリコール期間(定期健診の間隔)を患者に伝えると、患者からの反応は悪くなるかもしれません。定期健診の間隔が短いと、患者にとって負担に感じる可能性があります。

しかし、リコール期間の短縮によるメリットを患者に理解してもらうことが大切です。それは、疾患の早期発見による治療の短期化・負担軽減です。6ヶ月ごとの定期検診では、疾患が見つかった際に複数回の治療が必要な場合もあります。たとえば、歯石の除去を例に挙げても、2~3回の通院が必要な場合もあります。

3ヶ月ごとの定期健診であれば、6ヶ月ごとの定期検診に比べて、通院回数を短くすることができます。

このように、定期健診の間隔を短くすることで、疾患の早期発見に繋がり、結果的に患者の負担を軽減できるといえます。この点について、患者に理解してもらうことが大切です。

まとめ

この記事では、リコール率の概要やリコール率の計算方法、リコール率を上げる方法について紹介しました。リコール率を上げることで無理なく利益率をアップできるため、余裕のある歯科医院の経営が実現できます。

この記事で紹介したリコール率を上げる方法を取り入れて、定期検診に通う患者数を増やせるように取り組んでみてください。

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