電子カルテ連携とは?連携するメリットやシステムの種類、注意点をわかりやすく解説!

電子カルテ連携とは?連携するメリットやシステムの種類、注意点をわかりやすく解説!

2024年01月22日

電子カルテ連携により、自院の患者情報を一括で管理できるようになり、シームレスな運用が可能になります。

本記事では、電子カルテ連携の概要や電子カルテとシステムを連携するメリット、電子カルテと連携できるシステムについて解説しています。また、 電子カルテとシステムを連携する際の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Dentis編集部

記事監修

株式会社メドレー Dentis編集部

歯科や医療に関する情報をわかりやすく発信しています。システムに関する情報だけでなく、医院経営や最新のトピックについても幅広くお届けしています。

電子カルテ連携とは?

電子カルテ連携とは、歯科医院内にある各システムと電子カルテの連携を指します。また、電子カルテだけでなく、レセプトコンピュータ(レセコン)と各システムが連携する場合もあります。

メリットとしては、さまざまなシステムとの連携により、データの一括管理が可能になり、シームレスな運用が可能になる点が挙げられます。

自院の業務効率や診療の質を向上させたい場合には、電子カルテ連携がおすすめです。

連携項目

電子カルテまたはレセコンがシステムと連携する際に、連携される主な項目は以下が挙げられます。

連携が可能な項目はメーカーやシステムによっても異なるため、システムを導入する際は、メーカーの担当者に連携項目を確認するようにしましょう。

連携項目 内容
患者属性(頭書き) 患者属性とは、電子カルテに保管されている患者情報のこと。患者情報を連携することで、患者情報の転記が不要になる。
資格情報 患者が加入している医療保険を確認するための情報のこと。オンライン資格確認で利用される。
検査結果 検査会社に外注した検査の結果のこと。検査会社が作成した検査結果データを電子カルテに連携する。
画像データ レントゲンや口腔内写真などの画像データのこと。連携することで電子カルテ内に一元管理することが可能になる。
会計情報 患者属性に紐づく、診療報酬点数などの会計情報のこと。主に精算機と連携する。

電子カルテとシステムを連携する3つのメリット

次に、電子カルテとシステムを連携するメリットについて解説します。

  1. 患者情報を転記する必要がなくなる
  2. ヒューマンエラーを未然に防げる
  3. 診療や受付にかかる時間を短縮できる

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.患者情報を転記する必要がなくなる

データ連携のメリットの1つに、患者情報を転記する必要がなくなる点が挙げられます。歯科医院では多くのシステムを利用しますが、これらのシステムが電子カルテまたはレセコンを中心に連携することで、都度患者情報を転記する手間が大幅に削減されます。

例えば、予約システムと電子カルテが連携することで、患者の予約情報が電子カルテに自動で転記されます。反対に、予約システムと電子カルテが連携していない場合、予約システムが取得した患者の予約情報を、スタッフが電子カルテに転記する必要があります。

2.ヒューマンエラーを未然に防げる

データ連携のメリットとして、ヒューマンエラーを未然に防げる点も重要なポイントです。

例えば、電子カルテとシステムが連携していない場合、Aさんの検査結果をBさんの電子カルテに記載してしまうヒューマンエラーが発生する可能性があります。

しかし、電子カルテと連携することで、このようなヒューマンエラーを未然に防ぐことができます。

また、患者情報に関して変更事項がある場合、1つのデータを修正すれば、ほかのシステムにも反映されるため、誤った情報が残ることが無いこともメリットといえます。

3.診療や受付にかかる時間を短縮できる

データ連携のメリットとして、診療や受付にかかる時間を短縮できる点が挙げられます。

従来の方法であれば、スタッフが手作業で情報を入力したり確認したりする時間がかかっていましたが、データ連携によって確認がスムーズになります。

その結果、診療や受付にかかる時間を短縮でき、院内スタッフの見直しによる人件費の削減も可能です。

電子カルテと連携できる8つのシステム

次に、電子カルテと連携できるシステムについて紹介します。

  1. Web問診
  2. 予約システム
  3. オンライン診療システム
  4. サブカルテ
  5. 経営分析システム
  6. 物販管理
  7. オンライン資格確認
  8. 決済システム・自動精算機

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.Web問診

Web問診を電子カルテと連携することで、患者の問診結果を自動的に電子カルテに反映できます。

問診の際には、住所・氏名・症状・既往症・服用中の薬など多くの患者情報を取り扱うため、手作業での転記には多くの時間がかかりました。しかし、電子カルテとの連携によって、これらの転記作業が不要となり、電子カルテ作成の手間を大幅に削減できます。

2.予約システム

予約システムを電子カルテと連携することで、患者の予約情報が電子カルテに自動で転記されます。

また、キャンセル時にも自動で予約情報の消し込みが行われる点も業務の効率化に寄与します。

クラウド歯科業務支援システムDentisは、Web予約とWeb問診に加え、後述する全ての機能を実装または、連携が可能です。歯科医院のシステムの一元管理に適したクラウド型サービスです。

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3.オンライン診療システム

電子カルテは、オンライン診療システムとの連携も可能です。これにより、必要な書類を患者のデータを紐づけて管理でき、必要な書類のやりとりもオンラインで実施できます。

そのため、書類を印刷したり、送付したりする手間がなくなり、余計な事務作業が必要なくなります。オンライン診療は、新型コロナウイルスの流行によって注目を浴びており、今後の需要の高まりが予測されるため、このような連携によるサポートが欠かせません。

4.サブカルテ

電子カルテをサブカルテと連携することで、これまで紙で行なっていた各種書類やファイルの作成・管理をデジタル化できるほか、院内のスタッフ間での情報共有もクラウドを通じて実施できます。

これにより、患者が抱える問題やその解決策、治療過程をリアルタイムで共有できるため、院内での情報共有がスムーズになり、業務効率の向上や院内コミュニケーションの活性化が可能です。

Dentisのサブカルテ機能はこちらから確認いただけます。

サブカルテ機能紹介ページ

5.経営分析システム

電子カルテは経営分析システムとの連携も可能です。経営分析システムとの連携により、電子カルテに保存されている患者データを分析し、経営判断に活用できます。

たとえば、新規患者の来院状況や患者の再診率、年齢別による来院状況の比較などを簡単・確実に把握できます。これらの情報を把握することで、新規患者の獲得に向けた施策の検討に活用可能です。

6.物販管理

電子カルテと物販管理システムを連携させることにより、物販の在庫や売上を一元管理することが可能です。さらに、前述の経営分析システムを活用することで、医院の売上に関する情報を電子カルテに集約し、経営分析システムで分析することが可能になります。

歯科医院によって、物販にどれだけ注力しているかは異なりますが、物販の売上は軽視できない金額になる場合があり、きちんと対策を打って取り組むことで、医院の収益向上が期待できます。

Dentisの経営分析・物販管理機能はこちらから確認いただけます。

歯科医院向け分析機能/物販管理紹介ページ

7.オンライン資格確認

電子カルテは、オンライン資格確認との連携も可能です。顔認証付きカードリーダーから専用端末に連携し、専用端末が電子カルテと連携するという仕組みです。

オンライン資格確認との連携が可能になれば、資格確認や患者の薬剤情報の閲覧、特定健診情報の閲覧ができるようになり、従前より充実した患者情報を診察前に確認できます。そのため、重複処方を避けたり、副作用を確認したりできます。

Dentisはオンライン資格確認との連携が可能です。

Dentisとオンライン資格確認の連携に関する詳細はこちらからご確認いただけます。

2023年4月よりオンライン資格確認システムとDentisの連携が開始

8.決済システム・自動精算機

決済システムや自動精算機との連携することで、患者の会計情報を連携し、決済システムや自動精算機に手作業で金額を打ち込む必要がなくなります。

そのため、患者の診療後の待ち時間が短縮でき、スタッフの会計時のミスが予防できます。

電子カルテとシステムを連携する際の注意点は2つ

次に、電子カルテとシステムを連携する際の注意点について解説します。

  1. 連携時に追加費用が発生する場合がある
  2. すべてのシステムと連携できるとは限らない

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.連携時に追加費用が発生する場合がある

既存の医療情報システムの種類によっては、システム連携に追加費用が発生する場合があります。この連携費用は、電子カルテ側と既存システム側の双方に発生するのが一般的です。

そのため、連携させるシステムの範囲が広くなればなるほど、それだけコストが高くなる懸念があります。そのため、システムを連携させる際は、費用対効果の見極めが重要です。

2.すべてのシステムと連携できるとは限らない

電子カルテは、必ずしもすべてのシステムと連携できるわけではありません。例えば、A社の予約システムは、B社の電子カルテとは連携できるがC社の電子カルテとは連携できないといった場合があります。

また、連携するシステムによって連携される項目の深さが変わったり、院内のネットワークを確認する必要があったりします。

そのため、電子カルテを導入・検討する際には、連携させたいシステムを洗い出し、電子カルテメーカーの担当者に事前に相談しましょう。

クラウド歯科業務支援システムDentisは、電子カルテ、Web予約、オンライン診療、キャッシュレス決済といった歯科医院に必要な機能を備えています。

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電子カルテの連携でよくある3つの質問

最後に、電子カルテの連携でよくある質問について紹介します。

  • 【質問1】オンライン資格確認と電子カルテの連携は必須?
  • 【質問2】電子カルテとシステムと連携する際のポイントは?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

【質問1】オンライン資格確認と電子カルテの連携は必須?

必ずしもオンライン資格確認と電子カルテの連携は必須ではありません。オンライン資格確認の端末だけでも、資格情報の確認が可能です。

しかし、レセプト業務や窓口業務を効率化するには、各システムとの相互接続が望ましいといえます。もし、スタッフの業務効率化を視野に入れているのであれば、オンライン資格確認と電子カルテの連携がおすすめです。

【質問2】電子カルテとシステムと連携する際のポイントは?

電子カルテとのシステムを連携する際のポイントは、メーカー間でシステム連携の実績があるかどうかが重要です。実績がない場合、連携できない可能性もあります。

また、連携実績があっても、自院で想定している内容では連携できない場合もあります。そのような場合、どのような連携であれば可能なのか確認し、現状の運用体制にマッチするのか検証が必要です。

まとめ

この記事では、電子カルテとシステムを連携するメリットや連携できるシステム、連携する際の注意点について解説しました。

電子カルテ連携によって、自院の患者情報を一括で管理できるようになり、シームレスな運用が可能です。また、転記による入力ミスを防いだり、手入力による手間を削減できるため、歯科医院における業務効率化につながります。

Dentis編集部

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