
メディアの歯科電子カルテシステムとは?製品の特徴や機能を徹底解説
2025年08月18日

近年、歯科医院の経営において、業務効率化と患者サービスの向上は喫緊の課題となっています。解決策の一つとして注目されているのが、歯科電子カルテシステムの導入です。中でも「メディアの歯科電子カルテシステムwith」は、多機能性と利便性から多くの歯科医院で導入が進んでいます。
本記事では、「メディアの歯科電子カルテシステムwith」がどのようなシステムなのか、その特徴や主要機能、そしてその他の関連システムについて解説します。
記事監修
株式会社メドレー Dentis編集部
歯科や医療に関する情報をわかりやすく発信しています。システムに関する情報だけでなく、医院経営や最新のトピックについても幅広くお届けしています。
INDEX
- メディアの歯科電子カルテシステムwithとは
- メディアの歯科電子カルテシステムwithの特徴
- レセコンから日本版電子カルテシステムへ
- 地域完結型医療を支える地域連携システム
- 厚生労働省のガイドラインに準拠した独自のVPNネットワークを構築
- メディアの歯科電子カルテシステムwithの主な機能
- 安全で効率的な薬剤管理とオンライン資格確認機能
- 有病者急増時代に対応した医療面接支援と効率的なSOAP記載機能
- 法令に沿った医院独自のカルテ記載を実現するカスタマイズ機能
- 多彩なチェック機能で算定漏れを防止
- ユーザーニーズに応え進化し続ける多彩な連携機能
- 受付・会計業務のICT自動化と効率化
- 多様なシステム連携が可能
- メディアの歯科電子カルテのその他のシステム
- クラウド型電子カルテwithエポック
- PerioNote
メディアの歯科電子カルテシステムwithとは

「メディアの歯科電子カルテシステムwith」は、歯科医院の業務全体をサポートするために開発された電子カルテシステムです。紙カルテの運用に伴う記入や管理の手間を省き、診療情報のデジタル化と一元管理を可能にします。
受付、診察、会計、レセプト請求まで、すべての業務がスムーズに進むようになり、生産性の向上や患者サービスの質の改善につながります。
メディアの歯科電子カルテシステムwithの特徴
「メディアの歯科電子カルテシステムwith」は、単なる電子カルテに留まらない、歯科医療の未来を見据えた特徴を備えています。ここでは特徴を3つ紹介します。
レセコンから日本版電子カルテシステムへ
- 従来のレセコン機能に加え、電子カルテとしての機能を強化
- 診療情報のペーパーレス化と一元管理を実現
withはかつてのレセコン機能を包括しつつ、診療用電子カルテとして高度な機能性を備えています。診療入力ナビゲーションにより、部位・病名・処置を順序立てて入力でき、不整合やミスをリアルタイムでチェック可能です。保険点数改定時にも迅速に対応できるアップデート機能が無償で提供され、医院経営の安定的なサポートを実現します。
さらに、受付・会計、予約管理、患者説明ツールなどとも連携し、統合的な運用を支援するワンストップ診療支援システムとして機能します。
地域完結型医療を支える地域連携システム
withは地域医療機関や介護施設との連携を支える地域完結型医療にも対応しています。紹介状や診療情報提供書などを効率的に作成・管理することで、医療の質と連携速度を向上させます。
歯科訪問診療クラウドシステムとの連携にも対応しており、訪問診療における情報共有や予約登録の一元化が可能です。FHIR等の標準化・データ形式の課題も意識されており、電子カルテ間や他施設とのICT連携を視野に入れた仕組みが整っています。
厚生労働省のガイドラインに準拠した独自のVPNネットワークを構築
withは厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠した高度なセキュリティ環境を提供しています。@Mcom Platformと呼ばれる独自VPNネットワークを構築し、院内外からのアクセスをIPsecやTLS1.2等による暗号通信で保護、不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減します。
VPNチャネルを医療機関ごとに分離し、認証・アクセス制御も厳格に設計されており、遠隔地からでも安全に診療情報へアクセスできるシステム基盤を実現しています。
メディアの歯科電子カルテシステムwithの主な機能
withは、日々の診療を強力にサポートする多彩な機能を備えています。ここでは、その中でも特に主要な機能をご紹介します。
安全で効率的な薬剤管理とオンライン資格確認機能
withは薬剤の処方履歴やアレルギー情報などを一元管理し、重複投与や禁忌薬のチェック機能を搭載することで、安全な薬剤管理をサポートします。
また、オンライン資格確認機能により、患者様の保険資格情報をリアルタイムで確認できるため、受付業務の効率化と保険請求の正確性向上が可能です。
有病者急増時代に対応した医療面接支援と効率的なSOAP記載機能
カルテ・レセプトの診療は医療面接から始まるという考えに基づき、withは医療面接を支援する機能を強化しています。
患者様の既往歴や服用薬、アレルギー情報などを効率的に入力・管理できるほか、SOAP(Subjective, Objective, Assessment, Plan)形式でのカルテ記載を効率化する機能も充実しており、質の高い診療記録をスムーズに残すことができます。
法令に沿った医院独自のカルテ記載を実現するカスタマイズ機能
歯科医院ごとに異なる診療スタイルや地域ごとの医療制度に対応するため、withは高いカスタマイズ性を備えています。
カルテ・レセプトの診療入力ガイドを参考に、医院独自のカルテ記載ルールやテンプレートを設定できるため、法令を遵守しつつ、各医院の運用に合わせた柔軟なカルテ作成が可能です。スタッフの入力負担を軽減し、より正確で効率的なカルテ運用を実現します。
多彩なチェック機能で算定漏れを防止
レセプト作成における算定漏れや誤りは、医院の収益に直結するだけでなく、返戻や減額のリスクにもつながりかねません。
withはカルテ・レセプトのチェックシステムを強化しており、入力された診療情報に基づいて自動的に算定ルールをチェックし、算定漏れや不適切な算定を未然に防ぎます。正しいレセプト作成を強力にサポートし、経営の安定化に貢献します。
ユーザーニーズに応え進化し続ける多彩な連携機能
歯科医療の現場は常に進化しており、システムの機能も常に最新であることが求められます。withはユーザーニーズに応え、常に最新のソフトにアップデートされる多彩な連携機能を備えています。
画像診断システムやCAD/CAMシステムなど、様々な外部システムとの連携をスムーズに行えるため、最新の医療技術や機器を積極的に導入する歯科医院のニーズに応えます。
受付・会計業務のICT自動化と効率化
受付・会計業務は、患者様が最初に接する医院の顔です。withは受付・会計のページで紹介されているように、予約管理、患者情報登録、会計処理などをICTで自動化し、業務の効率化を図ります。
患者様の待ち時間短縮や、スタッフの負担軽減を実現し、よりスムーズな医院運営をサポートします。
多様なシステム連携が可能
withは他システムとの連携にも優れています。例えば、予約・予定管理システムとの連携により、予約状況とカルテ情報をリアルタイムで共有し、ダブルブッキングの防止やスムーズな患者誘導を実現します。
また、患者説明ツール「ビジュアルマックス」との連携により、視覚的に分かりやすい説明を患者様に行うことができます。
メディアの歯科電子カルテのその他のシステム

「メディアの歯科電子カルテシステムwith」は、単体でも高い機能性を誇りますが、さらに歯科医院のニーズに応えるための関連システムも提供しています。
クラウド型電子カルテwithエポック
「クラウド型電子カルテwithエポック」は、初期費用を抑えて導入できるクラウドベースの電子カルテシステムです。
インターネット環境があれば、場所を選ばずにカルテの閲覧や入力が可能となるため、分院を展開している医院や訪問診療を積極的に行っている医院にとって有効です。サーバー管理の手間も不要で、常に最新の状態でシステムを利用できます。
PerioNote
「PerioNote」は、歯周病治療に特化した電子カルテシステムです。歯周組織検査の結果や、治療の進行状況などを詳細に記録・管理・分析できるため、歯周病治療の質の向上に貢献します。
患者様への説明にも活用でき、治療へのモチベーションを高める効果も期待できます。
<参考URL>
https://www.media-inc.co.jp/product/ecw/
https://www.media-inc.co.jp/dental/
https://www.introduction-emr.net/list/with.html
https://www.aspicjapan.org/asu/article/17443
https://clinics-cloud.com/column/293
https://www.youtube.com/watch?v=eiUNoPdZIz8
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株式会社メドレー Dentis編集部
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